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第十八話 ページ18

「さて、どうする?」


「退いてください」


「気が強いのは嫌いじゃねぇぜ?」


ジリジリと、壁にまで私を追いやるこの人。


黒尾鉄朗。そう写真の人。



「...もう、壁だよ?」


明らかに楽しんでいる声色。


こんの...
お客様じゃなけりゃぶっ飛ばしてますよ。




彼女がこんな目に遭ってる要因は、
十分前にまで遡る。




















っあー、此処は最近何度も来たけど、
ずっと緊張するなー。早く降りよ。




赤葦様のところから咄嗟に早足で離れた私。


でもしまったことに一番近い階段とは
思っきし逆方向に進んでしまったんです。アホ。



仕方ないからそのまま進んだんだけどさ、
やっぱこっちの階段遠いや。



盛大にため息をつきながら歩いていると、
何故か小さく男女の声が聞こえる。




「...め...さいっ...」


「...じゃ...か」




え、なんだろう、ここ全部防音よね?
もし部屋から聞こえてんなら部屋の不具合として
女将さんに報告しなきゃ。



足音をたてずに声のする場所へと急ぐ。



近づくのに比例して、声も鮮明に聞き取れるように
なっていき、何を話しているのかが段々と分かってきた。




「ん...あっ!!やめてください!!」


「そんなこと言っちゃって...ほんとはいいくせに。」


「やめっ!!ダメですっ!!」



ウへァ、...やばいなこの会話は。


物事の危険性を感じ取った私は、
もうはしたないがどうとかは置いといて、走った。



多分この声、言葉遣いは後輩の子のものだと思う。

店にはまだ出てない子だけど、
優秀だって噂の見習いだから、二階に膳を運ぶ役目をしていてもおかしくはない。



角を曲がった時、私はやっと二人の姿を捉えた。
それと同時にあっちも私の姿を捉えた。



やっぱり、後輩の子だ!




「その子を離してください!!」


男の人の目の前まで来ると、
息を整えようともせず、私は大きな声で叫んだ。

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作品ジャンル:アニメ
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- 黒尾鉄朗がっごいいいいい (2015年3月21日 9時) (レス) id: 6d17eb9fea (このIDを非表示/違反報告)
りっさん - 夜久さん素晴らしいです。グッジョブです!! (2015年3月18日 22時) (レス) id: 9319e60931 (このIDを非表示/違反報告)
- 第29話の三行目の黒尾様が__ってところ黒男様になっています!あ、これわざとでしたか??でも気になったので指摘してしまいました;;; (2015年3月15日 16時) (レス) id: 0fb612002d (このIDを非表示/違反報告)
星月夜(プロフ) - かよさん» 本当ですか!!?もうその一言だけで今胸がいっぱいになりました。ありがとうございます...! (2015年3月15日 11時) (レス) id: c4da7f23ba (このIDを非表示/違反報告)
星月夜(プロフ) - 7時さん» 嬉しいです...!ありがとうございます!!赤葦さんかっこいいですよね(笑) な、殴られました!?さらっと言ってますが大丈夫ですか!?(笑) 更新頑張ります!! (2015年3月15日 11時) (レス) id: c4da7f23ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星月夜 | 作成日時:2015年2月26日 12時

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