episode35 ページ36
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マグルで生活していた上に自分が魔女だなんて思いもしてなかった。そもそも魔女や魔法使いが居るなんて知らなかったのだ。
故に”例のあの人”についても、自分が噂される理由も何も分からず不快で不安だった。
「……本音を言えば不安そうな顔が可愛い、ってね」
『何よそれ』
「それに俺らの悪戯に笑ってくれただろう？」
フレッドとジョージの言葉にAは小さく笑った。
『だって、面白かったんだもの』
「そう、それが俺らは嬉しかったし、ああ〜その可愛い笑顔見てたいなあって思ったのが理由だぜ」
『……フレッドってすぐにそう言うこと言うわよね。ジョージもだけど』
Aの言葉に２人は悪戯な笑みを浮かべれば、Aの手を握る。
「こんな事言うの、Aだけにだぜ」
「当たり前だろ？他の子になんか言わないぜ」
『……もう、からかわないでよ』
下から覗き込んでくる２人の視線から逃れるように、目を逸らすものの耳が少し赤いのに２人は気付いている。
「そういうところが本当に可愛い〜」
『あ、ちょ……！』
２人抱き着かれたまま押し倒されると、Aは驚いた顔をしたがすぐに退かそうとするが、２人の瞳がいつもと違うことに気付く。
「うん、本当に可愛い」
「君の良いところは知ってほしいけど、知られたくないな」
『……か、顔が近い……！』
「ねえ、こっち向いて？」
フレッドが甘く囁く。
『な、なんか今はやだ……』
「何で？」
『な、なんと、なく』
すると反対側からジョージが甘く囁く。
「可愛い顔見せてよ」
『ちょ、耳元でやめ……っ』
「ねえ、俺達、Aにずっと笑っててほしいって本当だよ？」
「ジョージの言う通りだ。笑っててほしいし、傍に居てほしい」
『……ずっと、一緒に居るわよ。だって──友達じゃない』
Aの言葉に２人とも一瞬、寂しそうな目をするが小さく笑った。
「……ああ、そうだな。友達、だな」
ジョージの言葉が妙に部屋に響いたような気がした。
外も暗くなり、静かな部屋。既にAは眠ってしまっていた。
双子は真ん中にAを寝かせたまま、両サイドから寝顔を静かに見る。
「……なあ、このまま友達で居る方がいいのか？」
「Aが望むなら……でもさ、俺達も男だぜ？」
「ああ、我慢は出来ないさ」
「ただ──」
「この関係が崩れるのは、ちょっと怖いよな」
２人は顔を見合わせた。
「「俺達らしくないな」」
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高菜(プロフ) - あおさん» わわ、こちら誤字でした(´;ω;｀)「魔法」ですね。修正しました！ご報告ありがとうございます。助かりました。 (2021年12月18日 20時) (
レス) id: 5d2279693e (このIDを非表示/違反報告)
あお - な方？ (2021年12月18日 19時) (レス) @page37 id: 46efee1d0c (このIDを非表示/違反報告)
高菜(プロフ) - 星空夢月さん» 読んでいただき、ありがとうございます！わー！すみません、ありがとうございます！修正しておきます。誤字報告助かります！ (2021年12月11日 13時) (レス) id: e272390ee5 (このIDを非表示/違反報告)
星空夢月(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！エピソード41の始めの文のところが、名前になってます！！ (2021年12月11日 11時) (レス) @page42 id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
高菜(プロフ) - 不死川さん» 読んでいただきありがとうございます！大好きと言っていただけて、本当に嬉しいです。長いお話にはなりますが、最後までお付き合いしていただけるよう、頑張ります！ (2021年12月9日 15時) (レス) id: e272390ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高菜 | 作成日時：2021年12月4日 21時
