episode28 ページ29
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『ハリー危ない！』
Aが叫んだ時にはもう、遅かった。マーカスの妨害により、会場中がブーイングの嵐と化した。
「反則だ！」
マダム・フーチが厳重注意するものの、怒りは収まらない。
『期待の新人に怪我なんてさせられたら困るわ』
「フン」
「えー、誰がどう見てもはっきりと、胸くその悪くなるようなインチキの後……」
「ジョーダン！！！！！」
リーはマクゴナガル先生に怒られようが開き直ったようにスリザリンを批判しながら実況を進める。
その時だった──
ハリーの箒が不自然な揺れ方をし始めたのは。
『ハリー！？』
ハリーの異変に気付いたのはAのみだった。まずいと、ハリーのもとへ行こうとした瞬間──
『！？』
Aの箒まで言う事を聞かなくってしまい、必死に掴んだ。
「「A！！」」
双子が心配そうに名前を叫ぶ。
そしてハリーの異変にも気付き、ウッドは切羽詰まった表情になる。
双子が傍に来るが、Aは真剣な表情で告げる。
『あたしはいいから、ハリーを何とかしてあげて！』
「じゃあ、俺が行くよ」
フレッドがハリーの元へ行き、自分の箒へと移そうとするもそれは適わず、Aも同じだった。
どうしたものか、そう考えていれば箒が大人しくなるが止まる反動で、Aは箒から投げ飛ばされるように落下していく。
『……ッ！』
双子は急いで急降下していき、フレッドは箒をキャッチし、ジョージはAをキャッチする。
観客の悲鳴が歓声に代わり、そしてハリーがスニッチを取った。
Aは大喜びで興奮したのか、フレッドとジョージの頬にキスをしたのだった。
────
そして11月。すっかり雪が降り始めたホグワーツはとても寒かった。
マーカスは暫く、納得いかないのか喚いていたが反則をしているわけではない。ただ、飲み込んだだけだ。勿論、グリフィンドールの勝利である。
暫く、グリフィンドール生はお祭り状態だった。
同時にホグズミードへと行けるのだから、これほど気分が良いことはないだろう。
しかし、当日のAは少し気分が落ちていた。いや、少しではない。かなり。
「──許可証にサインしてもらえなかった？」
フレッドの言葉にAは残念そうに頷く。
『……ええ、そうなの』
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高菜(プロフ) - あおさん» わわ、こちら誤字でした(´;ω;｀)「魔法」ですね。修正しました！ご報告ありがとうございます。助かりました。 (2021年12月18日 20時) (
レス) id: 5d2279693e (このIDを非表示/違反報告)
あお - な方？ (2021年12月18日 19時) (レス) @page37 id: 46efee1d0c (このIDを非表示/違反報告)
高菜(プロフ) - 星空夢月さん» 読んでいただき、ありがとうございます！わー！すみません、ありがとうございます！修正しておきます。誤字報告助かります！ (2021年12月11日 13時) (レス) id: e272390ee5 (このIDを非表示/違反報告)
星空夢月(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！エピソード41の始めの文のところが、名前になってます！！ (2021年12月11日 11時) (レス) @page42 id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
高菜(プロフ) - 不死川さん» 読んでいただきありがとうございます！大好きと言っていただけて、本当に嬉しいです。長いお話にはなりますが、最後までお付き合いしていただけるよう、頑張ります！ (2021年12月9日 15時) (レス) id: e272390ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高菜 | 作成日時：2021年12月4日 21時
