episode17 ページ18
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『あれ？ハーマイオニー？』
1人で歩くハーマイオニーを見つければ笑顔で声を掛ける。どこか、少し元気が無さそうなハーマイオニーに、どうしたのだろうかと不思議に思い顔を覗き込もうとした時だった。
「だから友達が出来ないんだよ」
ロンの言葉にAの方を一瞬だけ顔を向けるが、その瞳には限界まで涙が溜まっていた。すぐにロンにぶつかりながら、去って行く後ろ姿を見るとAはロンの頭をぐしゃぐしゃに撫でた。
『こら、傷つけるようなこと言っちゃダメ。……言葉は時には取り返しのつかないナイフにもなっちゃうの。後できちんと謝るのよ？』
Aの言葉にロンは小さく頷くと小さく笑った。
『こんな事、フレッドとジョージに知られたら揶揄われるわよ？だから、今回だけは秘密ね？』
「……ありがとう」
ロンの言葉によし、と呟けば不安そうなハリーに笑みを向けた。
『大丈夫よ、ハーマイオニーのことは任せておいて』
そう告げるとAは急ぎ足でハーマイオニーの向かった先へ足を進めた。
──こっちに来てるはずなんだけど……。
ハーマイオニーが来た道を辿って来た筈だったが、途中見失ってしまいAは少しばかり焦ってしまう。
彼女達の年齢はとても多感で、そしてあの言葉はかなり傷ついてしまう。気持ちが分かるAはどうしても傍に居てあげたかった。
『もしかして……』
Aは近くのトイレへと向かうと、すすり泣く声にやはりと小さく息を吐いた。
優しく扉にコンコン、とノックをすると声を掛ける。
『あたし、Aよ。心配で来ちゃった。……良かったら、抱きしめさせてくれないかしら？』
Aの優しい声にハーマイオニーはゆっくりと、扉を開き見つめる。瞳は涙で濡れ、腫れてしまっている。
可哀そうにと優しく抱きしめるとハーマイオニーは小さく口を開いた。
「……私、友達、出来ないのかな……」
『何言ってるの？あたし達はとっくに、友達よ？それにロンはちゃんと、叱っておいたわよ』
少し体を離すとウィンクして見せた。
『落ち着くまで一緒に居るわ』
再び抱きしめると優しく背中を撫でた。その手にハーマイオニーは涙を零したのだった──
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高菜(プロフ) - あおさん» わわ、こちら誤字でした(´;ω;｀)「魔法」ですね。修正しました！ご報告ありがとうございます。助かりました。 (2021年12月18日 20時) (
レス) id: 5d2279693e (このIDを非表示/違反報告)
あお - な方？ (2021年12月18日 19時) (レス) @page37 id: 46efee1d0c (このIDを非表示/違反報告)
高菜(プロフ) - 星空夢月さん» 読んでいただき、ありがとうございます！わー！すみません、ありがとうございます！修正しておきます。誤字報告助かります！ (2021年12月11日 13時) (レス) id: e272390ee5 (このIDを非表示/違反報告)
星空夢月(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！エピソード41の始めの文のところが、名前になってます！！ (2021年12月11日 11時) (レス) @page42 id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
高菜(プロフ) - 不死川さん» 読んでいただきありがとうございます！大好きと言っていただけて、本当に嬉しいです。長いお話にはなりますが、最後までお付き合いしていただけるよう、頑張ります！ (2021年12月9日 15時) (レス) id: e272390ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高菜 | 作成日時：2021年12月4日 21時
