episode15 ページ16
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ね？なんて少し可愛らしく言ってくるジョージに断れない、というのは建前で本音は1人になりたくない。このままジョージと離れてしまえば再び、鏡の場所に行ってしまうかもしれない。
そんな不安から、Aは素直に頷く。
「よし、決まり」
嬉しそうに笑うジョージに手を引かれ、静かに男子寮へと向かう。
そっと部屋に入れば、リーとフレッドの寝息が聞こえた。
ジョージの方に顔を向けると、シー、と口に人差し指を当て笑う。
「──ようこそ、我がベッドへ」
ジョージの言葉に小さく笑えば、先にベッドに潜り込んだジョージに続きAも潜り込む。
なんだか少し恥ずかしいが、優しくおいでなんて言われると素直にジョージの腕に頭を置いた。そして、向き合うようになるものの無意識にジョージの胸に顔を埋めた。
『……明日、起きたらうるさそうね』
「……フレッドとかきっと、怒るだろうなあ」
『怒るの？』
「ああ、俺にね」
小声で話すものの、Aは安堵からか眠気が襲ってきていた。
「──おやすみ、A」
意識がなくなると同時に額に何か当たった気がしたが、Aはもう夢の中へと入り込んでしまった。
「……いい夢が見れますように」
────
「おいおいおいおい」
「ジョージ！なんだよこれ！お前だけズルいぞ！」
リーよりもフレッドの大きな声にAとジョージは目を覚ます。
Aは寝ぼけているせいか、状況把握に思考停止させてしまった。勿論、こんなでは状況把握など出来ないが。
『……おはよう、フレッド、リー』
小さく笑うとフレッドは一瞬動作を止め、大きく溜息を零した。
「……うん、今日も可愛い」
フレッドは困ったような表情をしながらも、起き上がったAの隣に座る。ベッドが少し揺れると、ジョージが後ろから抱き締めてくる。
「おはよ、A。ちゃんと寝れた？」
『うん、ありがとう』
「おいおい、ジョージお前だけズルいぞ！……俺だってAが寝てないのに気付いてたの、知ってただろ？」
『え、フレッドも？』
「もちろんさ」
フレッドの言葉に申し訳なくなるも、フレッドはAの額に掛かった前髪に優しく触れる。
「……ズルいけど、今回はしょうがない。ちゃんと寝れたみたいだしな。でも、次は俺がちゃんと寝かせてやるから」
『ふふ、ありがとう』
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高菜(プロフ) - あおさん» わわ、こちら誤字でした(´;ω;｀)「魔法」ですね。修正しました！ご報告ありがとうございます。助かりました。 (2021年12月18日 20時) (
レス) id: 5d2279693e (このIDを非表示/違反報告)
あお - な方？ (2021年12月18日 19時) (レス) @page37 id: 46efee1d0c (このIDを非表示/違反報告)
高菜(プロフ) - 星空夢月さん» 読んでいただき、ありがとうございます！わー！すみません、ありがとうございます！修正しておきます。誤字報告助かります！ (2021年12月11日 13時) (レス) id: e272390ee5 (このIDを非表示/違反報告)
星空夢月(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！エピソード41の始めの文のところが、名前になってます！！ (2021年12月11日 11時) (レス) @page42 id: 335f3bf1dc (このIDを非表示/違反報告)
高菜(プロフ) - 不死川さん» 読んでいただきありがとうございます！大好きと言っていただけて、本当に嬉しいです。長いお話にはなりますが、最後までお付き合いしていただけるよう、頑張ります！ (2021年12月9日 15時) (レス) id: e272390ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高菜 | 作成日時：2021年12月4日 21時
