幻の虎戦士。 (ページ9)

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キャンプという名の羽目外し。ページ9

藤浪side

キャンプ初日。Aさんを食事に誘った。

メンバーは、北條、中谷さん、糸原さん、高山さんなど…

通称「若虎」と呼ばれる人達。いわゆる「若虎会」

凉はなぜか入ってなかったけど。そもそも他の選手と飲みに行ったことあるのか？

「Aさん。今日若虎で飲むんですけど来ますか？」

『…逆に行って良いんですか？』

いや、Aさんもある意味若虎でしょ。そう言ったらなぜか笑われた。

『若虎の内に引退したけどね(笑)』

この人のツボがわからん。

現役時代はめちゃくちゃポーカーフェイスだったし、今は関わる機会減ったし…

「とりあえず来てくださいね！」

そう言い放った瞬間、表情が若干曇った。

『そんな大きい声出さんくても聞こえてる。それと、敬語禁止。現役ん時と同じようにしてくれてええで。』

他のメンバーにAさんが来るのを伝えて、Aさんには場所と時間を伝えて。

敬語問題は今のところ保留にしとこ。

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梅野「Aさんなんか遅くない？」

糸原「迷ってるんじゃないん？」

なかなか来ないのを雑談と共に待っていると、自然とAさんの話になった。

「Aさん＝凉ですよね？」

原口「じゃああれ男装してたってこと？」

中谷「気づかんかった…」

北條「じゃあ何で急に人付き合い良くなったんやろ？」

高山「今から聞いたら良いじゃん」

『皆さん何の話してるんですか？』

噂をすればなんとやら、とはまさにこの事。

いつの間にかAさんが立ってた。

高山「Aさんの現役時代について、です。」

こういうとき、高山さんは物事をはっきり言う。それが良くない方に行くこともあるけど。

その後適当に話を終わらされて、中谷さんの音頭で飲み会が始まった。

Aさんは飲んでなかったけど。