オールスターのサプライズ。 ページ46
山田哲人side
「凉…なんでオールスターの時までおるん?」
『自分にもわからないです。監督に召集されたんですけど…また取材できるから嬉しいですけどね。』
本当は選手の密着取材したいんですけどね、と笑う凉。引退しても相変わらずイケメン。
「なあ、それ」
『?』
「敬語。いつになったら抜けるん?」
『許可をもらってないから抜けませんよ。』
「今許可出したけど?」
凉は全く敬語を抜く気配がない。阪神ではタメなの知ってるよ?現役時代からタイガースの人に敬語使わなくて怒られたの何回も見たよ?
『でも「えーやん、敬語抜きにしーや。」…坂本さんまで…』
柳田「俺も敬語なくして欲しい!違和感しかないしあの糞ガキ感がないと凉じゃないし。」
『ギータさんまで…わかりましたよ。オールスターの間だけ敬語禁止で。』
オールスター終わっても禁止が良い、と言ったらわき腹に強烈な一撃。
「うげっ…手加減しろよ…」
『こうかは ばつぐんだ!』
「無視かよ!」
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「阪神の人から聞いてたけどまさかマジで練習してるとは…」
糸井「この合間に取材とブログも書いてるんやろ?お疲れさん。」
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「あれ、いつもベンチ入ってたっけ?」
『監督に許可もらえたから来ました。監督ありがとうございます。』
坂本「なんでユニフォーム着てるん?」
『監督達の悪ふざけです。』
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この時点で散りばめられた伏線に気づくべきだったかな?
怪しいことを見事に平常にする凉。
9回、サヨナラのチャンス。
伏線に気づかせるようにウグイス嬢の声が響いた。
「六番 坂本に代わりまして 大谷凉」
「「「…はぁ!?」」」
引退したはずの彼が、オールスターのバッターボックスに立った。
見たことがないくらい、野球を楽しんでる顔だった。
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名無し70024号(プロフ) - 大谷翔平の漢字間違ってます!! (2022年2月3日 0時) (レス) @page2 id: e528b3bdc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神瀬結衣 | 作成日時:2018年12月18日 20時