幻の虎戦士。

妹の真実。 ページ40

谷口雄也side

「どういうこと？」



『自分は中学卒業の直前に、実家から家出しました。自分を知っている人達から離れたかったんです。女のくせに野球してるって、お兄ちゃんが凄いからって調子乗ってるって言われ続けてて…それが嫌で、家出しました。』


杉谷「待って待って！ストップ！」


今の話に気になる点が一つ。


「女のくせに」って…でも目の前にいるのは大谷凉。ちゃんとした男の人。



「凉は女の子だったの！？」


西川「雄也、プライバシー…」




『さすがですね、谷口さん。自分は大谷凉じゃないんです。今までのは、全部、演技だったんです。』



中島「じゃあお前は誰や…？」



『私の本当の名前は、大谷Aです。』


大谷A…A……A！？



「「「凉が翔平の妹！？」」」


試合前の札幌ドームに日ハム選手の声が響き渡った。


中田「まさかこのおとなしい子があの糞ガキの妹とか思わんやろ…」


『お兄ちゃんからホームラン打ったのは自慢ですね。』




西川「あいつ妹に打たれてるんか(笑)」


あの翔平からホームランを打つ妹…恐ろしい。



杉谷「日ハムに来てくれたら良いじゃん！打ち方教えてよ！」


『アホか。今阪神の広報やってるから無理や。諦め。』


杉谷さんの扱い方をわかってるなあ。←ひどいぞ！by拳士


『すみません、話進めて良いですか？拳士はほっといて。』


中田「扱い方ちゃんとわかっとるな(笑)」

過去の真実。→←日ハムさん。

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