幻の虎戦士。 (ページ27)

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広報の危機。～俊story～③ ページ27

引き続き高山side

北條「二人から全部聞きましたよ。選手に手を出すような人だとは思いませんでしたよ。失望しました。誰一人として葉山さんの味方をする人はいませんよ。」

藤浪「よくあんなことして選手を騙せてるって思いましたね。頭の中お花畑なんですか？」

葉山「だからあれはこの女が…」

中谷「もう言い逃れできませんよ？僕達は皆Aを信頼してます。現役時代、周囲との関わりを絶ってまで野球に打ち込んだ人ですよ？何も知らないお嬢さんよりAの方が信頼できます。」

葉山父「またそうやって贔屓するのか。」

原口「確かに、贔屓と受け取られるかもしれません。でも、彼女は一緒にいたい、と思わせてくれるんです。それに比べてそちらのお嬢さんは…」

梅野「一緒にいると、段々と疲れてくるんですよ。人の話を聞かないし、少しでも自分のペースが狂うと機嫌が悪くなる。そんな人とAなら、Aの方を迷わず選びますよ。」

葉山「だからって何でそいつと「葉山、もうええ。それ以上は聞きたないわ。」

金本「選手とか晴香さんに話は聞いた。葉山楓っていうたか？お前はクビじゃ。異論は認めんからな。」

葉山「監督！どうしてですか？」

内藤「その頭で考えたらわからない？その脳はダミーじゃないよね？ちゃんと動くよね？」

葉山父「何だ？バカにしてるのか？言っとくぞ、私は葉山財ば「それ以上言っても無駄だと思いますよ？」

葉山「許せない…ユルセナイ……死ね！」

内藤「危ない！」

葉山がナイフをもって突撃してきた。突然のことに動けないまま立ちすくんでいたら、

『俊！』

誰かの叫び声がして、誰だか認識する前に横様に突き飛ばされた。

そこからの記憶は、ない。

気がつけば、Aが自分の目の前で倒れていた。

糸原「何もしなければクビだけで済んだのに…警察に連れていかれたかったんですか？バカなんですか？殺人未遂で捕まりたいんですか？」

まだその時は溢れる涙を抑えられたけど、

警察が来て、状況が完全に把握できた瞬間、

涙が止まらなくなった。