幻の虎戦士。 (ページ25)

今日:3 hit、昨日:18 hit、合計:59,242 hit

広報の危機。～俊story～① ページ25

高山side

「A、監督が呼んで『いっつもいっつも何やねん！選手の皆さんの迷惑なってんのわかってんの！？』

Aを呼びに行ったら、広報同士で大喧嘩していた。

「大丈夫なんですか、これ？」

内藤「日常茶飯事だし、いつものことだから。まあ、そろそろやめさせるけど。」

北條「A！監督怒ってるって！急いで！」

北條が入った瞬間に二人の喧嘩が止まった。

『えっと…、もしかして…見て北條「とりあえず急いで！マジで怒ってるから！」あ、はい！』

ダッシュで監督のもとへ向かうAを、廊下に出てた選手や職員が凝視してる。

「あれは…後で事情聴取かな？」

そう思っているうちに、Aが監督の所から戻ってきた。

「内藤さん、A借りて良いですか？」

内藤「良いよ。二人近づけたらまた喧嘩になるし、事情聴取したいし。」

「ありがとうございます。A、行こ。」

彼女を引き連れて、人のいない部屋へ連れ込んだ。
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
「じゃあ、説明して。あの喧嘩までの経緯とか、色々。」

Aが話し始めたことは、想像をはるかに超えた酷いものだった。

「…あの人、そんなことしてたの！？」

『うん。自分じゃないけど北條さんはストーカーされたらしい。自分は現役時代、変な手紙ポストに入れられたりとかあったから、元からあの人に良いイメージなかったんだけど。』

話を聞くと、ちょっと前からAのロッカーが荒らされたり、物がなくなったりしていたらしい。で、それが練習の時に使うロッカーにも被害がいってたし、彼女と仲の良い選手まで手を出してたらしい。

「だから藤浪が何か騒いでたんか…」

『何かあったんですか？』

「靴の中に画鋲が入ってたり、鞄の中から物がなくなってたらしい。」

そうやって事情聴取していたら、青ざめた顔の内藤さんが走ってきた。

内藤「葉山が親連れてきた。多分、Aを辞めさせるつもりだと思う。」

『マジっすか、姐さん…』

？「話はすべて聞かせてもらったぞ、大谷凉。数々の行動、許すことはできん。選手に手を出すなど…信じられん。何を考えているんだ？」

葉山の父親が来たとき、反射的に彼女を守るようにして立っていた。