スカウト ページ41
『ジャニーズクイズ部？』
阿部「そう」
『それって如恵留くんとか飛貴君とかがいる？』
阿部「あ、知ってるんだ」
『存在はね。で、そこの部長様が何か用？』
阿部「Aもそこに入らない？」
『…お勉強のし過ぎで頭おかしくなった？』
二人でいるときにねぇねぇ、とあざとく可愛らしく話しかけられたと思ったらスカウトだった。ちょっと悪質だと思うぞ、同期よ。
『要はスカウトってやつ？』
阿部「そういうこと」
『だとしてもスカウトする人を間違えてると思うよ』
阿部「間違えてないよ？」
必要最低限の教養は備えているつもりだけど彼らに並ぶような知識もクイズ番組での実績もない。私をスカウトするのはお門違いってやつだ。他を当たって欲しい。
というかそんな私を同期だからと仲間に引き入れるのは職権乱用じゃないのか。
阿部「Aの事はクイズ部のメンバーと共有してるんだけどね」
『ちょっと待って、後輩君達に余計なこと教えてないよね？』
阿部「教えてないよ〜ただAの学力のレベルとかそういうのを教えただけ」
阿部「Aってさ、これまでの経歴とかパフォーマンスとかで霞みがちだけど凄く賢いよね」
『そんなことない』
阿部「あるよ。文系科目だけなら俺より上だと思う」
七か国語話せるし高校の時首席だったでしょ、と彼が言う。それに嘘は一切含まれてないのだけど弁明させて欲しい。
『マルチリンガルに関してはただ私がそうなりたかったからだよ。世界中の人をマーベラスにするために言語の壁を壊したかっただけ。それに、高校の時の成績は本当にまぐれだったんだよ。たまたま試験の時に調子が良くてヤマ張ってた問題が来ただけ』
それを伝えた時亮平の表情は明らかに曇っていた。目の前にいるこの人が何を言ってるかわからないとでも言いたげだった。
阿部「俺さ、康二に聞いてAが行ってた高校の事調べたんだよ」
『…それで？』
阿部「賢い所なのかなとは思ってたけど俺の予想以上だった。あの高校首席で卒業したってことが偶然だとしても入試の難易度とかを考えると相当学力がないと卒業できないよ」
彼に掴まれた肩が少し痛い。真っすぐ私を見る彼の視線も痛い。というか彼、ちょっと怒ってる？
阿部「Aは自分の事甘く見過ぎ。そして自分の事抑えようとしすぎ。もう我慢しないって決めたんでしょ？」
『…仕方ないじゃん。目立っちゃったら面倒なだけだし』
長年染みついた考え方を変えるのは難しいらしい。
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神瀬結衣@虎党(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！美紀様も体調にはお気をつけくださいね (2023年2月14日 20時) (
レス) id: 86c45c0b8a (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - Snow Man大好きです最高ですコロナと気温差がすごいので体調に気をつけましょう (2023年2月14日 17時) (レス) id: e7f1610a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神瀬結衣@虎党 | 作成日時：2023年2月13日 0時
