私が踊る理由。�� ページ28
『…最初に伝えておきたいんだけど』
事務所の人に事情を説明して防音の会議室を一部屋貸してもらいそこに10人が集まる。私の右隣にいるふっかが自分は味方だと伝えるように手を握ってくる。
『私が今から話す事についてはちゃんと整理がついてない。だから話してる途中でしんどくなるような事があればふっかとか亮平に代わってもらうかもしれないし途中で打ち切ることも十分に考えられる』
目黒「もちろん良いよ。Aに負担掛けられないから」
『……最後に一つだけ聞かせて。今から話す事は事務所どころか業界全体で触れてはいけないって言われてることだよ。聞いてしまったらもうなかったことにはできないし間違いなくめめやラウールが私に抱く印象は変わってしまう。…それでもいいの？』
ラウ「いいよ。僕はアイドルじゃないAちゃんの事も守りたい」
『わかった。私も腹括るね』
握られたふっかの手をぎゅ、と強く握り返す。もう後戻りも後悔もしないと決めた。
『今から15年近く前になるかな』
入所して三年後、ソロデビューしてから二年と少し後。ジャニーさんからあるグループに新メンバーとして加入しないかという提案をされた。
元々ダンスを売りとしていたグループでそこに私の声と踊りが入ればより完成度が上がるんじゃないかという計算だった。
思えばそれが歯車を狂わせた。
元々メンバー間の年齢差は最大でも二つしか離れていなかったのに対し私は一番年が近いメンバーとも12歳の年の差があった。
でもそれが悲劇を起こした引き金じゃない。もう一つの大きな問題が別の所にあった。
男だけの中に女の子が…じゃない。それはジャニーズに入った時とKAT-TUN兄様の妹になった時に散々言われたしその時にはそう言われるのには慣れていた。
残酷な言い方をすると実力の差ってやつだ。
母の意向で入所前からバレエやヒップホップ、ロックダンスやブレイクダンスに至るまであらゆるダンスの基礎を叩き込まれていた。踊るのは苦じゃなかったしむしろ大好きだった。
歌の方も入所後から続けていた特訓の成果もあり確実に上達していた。
だから先輩方のレベルに追いつき追い越すのにそう時間はかからなかった。
元々先輩が座っていたセンターもメインボーカルもいつの間にか私がやっていた。
それは先輩方の積み上げてきた努力を否定することでもあった。
新加入のメンバーが自分たちよりずっと年下だというのも彼らのプライドを傷つけた。
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神瀬結衣@虎党(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！美紀様も体調にはお気をつけくださいね (2023年2月14日 20時) (
レス) id: 86c45c0b8a (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - Snow Man大好きです最高ですコロナと気温差がすごいので体調に気をつけましょう (2023年2月14日 17時) (レス) id: e7f1610a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神瀬結衣@虎党 | 作成日時：2023年2月13日 0時
