私が踊る理由。�� ページ25
「ーーつまり、"彼ら"の事はもうどうでもいいと？」
『そうは言ってませんよ。でもあの人達のこと、そろそろ清算しないといけないとは思ってます』
「そんなこと、許されると思ってるんですか？」
『元々そんな期待してないですよ』
10人全員で雑誌の取材を受けていると意地悪な質問が飛んでくる。
うん。この人苦手だ。
仕事上色んな人に会うけどここまで彼らの事を執拗に聞く人はいない。
多分自分がタブーに触れている自覚がないか、そもそも知らないか、或いはーー悪意があって触れているか。そのどれでも特に変わりないのだが。
「皆さんわかってるんですか？滝沢さんがグループ一つ潰したんですよ。そんな疫病神と一緒に活動したらどうなるか見えてますよね？」
ラウールの口からえっ、と言葉が漏れる。彼の耳には入らないようにと気を付けていた努力が水泡に帰すのを感じる。取り返しなんかつかない。
『…何が言いたいんですか』
「滝沢さんがいるとSnowManもバラバラになるっていう警告ですよ。私はSnowManの事を思って言ってるんです。今後SnowManが成長していくのに彼女は必要ない」
ちらりと隣にいる翔太を見る。ファンの人には到底見せられない程怖い顔をしている。彼の向こう側にいるふっかも物凄く怒っている。
「それに、自分のせいで命を落としたメンバーに申し訳ないと思わないんですか？図々しく自分だけ生き残って芸能活動を続けて」
『…私が活動を続けている理由は彼らへの償いのためだけです。それ以外の理由はありません』
続けて何か言おうとする記者をふっかが制する。誰かに腕を引かれる。
深澤「阿部ちゃん、目黒、ラウールとA任せていい？」
阿部「わかった。A行こっか」
ラウールがめめに支えられながら部屋を出るのを追うように私たちもその場を離れる。まだ成人していない彼にこれ以上を聞かせるのは酷だ。
『…亮平は向こうにいなくていいの？』
阿部「俺だって腹立ってるよ。Aの事何も知らない人に好き勝手言われて」
『ラウール大丈夫かな』
阿部「まず自分の心配をしよ？息苦しいとかしんどいとかない？」
『うーん……ちょっと胸の所苦しいかも』
阿部「ちょっとだけ横になって休もうか。俺の上着掛ける？」
『うん。お願い』
靴を脱いでソファーに寝転んで亮平の上着を掛けてもらう。彼の匂いで少し心が落ち着く。
阿部「あの人が言ったこと信じちゃダメだよ」
『うん、』
阿部「Aは疫病神なんかじゃない」
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神瀬結衣@虎党(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！美紀様も体調にはお気をつけくださいね (2023年2月14日 20時) (
レス) id: 86c45c0b8a (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - Snow Man大好きです最高ですコロナと気温差がすごいので体調に気をつけましょう (2023年2月14日 17時) (レス) id: e7f1610a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神瀬結衣@虎党 | 作成日時：2023年2月13日 0時
