心を見つけた虎の子。

予告先発 ページ38

二戦目は涌井さんの好投で完封負け、１勝１敗のまま仙台へ。


T5「向こうで誰かとご飯行くの？」

『最終日、誘われてる』

T5「楽しんできな。ついでに、東北のおいしいお肉たくさん食べなさい」

『了解』




第三戦、藤浪とまっちゃんの先発。自分は一番セカンド。

糸ちゃ……糸原さんが調子よくないみたい。


『聖也と二遊間か』

T0「よろしく」

『今更？まあ、よろしく』

タイガースに来て、公式戦で内野の守備位置につくのは久しぶり。内野は空いてなかったし。

日ハム時代は(当時)固定されてなかったセカンドやサードを守ったりもしたけど。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
久しぶりにしては好守多めで上々かな、と思う。


E6「さすが」

七回、代打でツーベースの一也さんが話しかけてきた。

『一也さんには敵いません』

E6「そんなことない」

『憧れの人を超えるなんてこと、自分には無理です』

少しだけ言葉を交わして、あとはプレーに集中する。


藤浪が大地さんを三振に仕留め、七回が終了した。



「ここで、明日の予告先発を発表します＿＿」

ビジョンに映し出された瞬間、大歓声が起きた。

T19「そっか、A、明日先発か」

『まあね』

T19「じゃあ、勝利のバトン渡さなあかんな」


東北で投げられることに感謝したい。




(77 HOSHINOーKISHI 11)

女神の舞→←東北のお父さん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す