心を見つけた虎の子。

東北のお父さん ページ37

『涌井さんいますか？』

E27「どうかしたの？」

『上着貸してもらったんで返しに来たんですけど』

E27「いないよ？」

『わお』

E27「まあ、待ってたら来ると思う」


相変わらずカッコいい豪郎さん。ちょっと過保護だけど優しいお兄さん。

E27「相変わらず調子いいね」

『最後にもう一つ暴れたいんで』

E6「A！髪、濡れたままだろ」

『はい』

E6「はい、じゃない。ちゃんと拭いとけ」


風邪引かれたら困るからー、とタオルでわしゃわしゃと髪を拭いてくれる一也さん。ありがたいけどオトンみたいな変な感じ。

E27「お父さん……(笑)」

『自分も思いました』

E6「こんな手のかかる娘を持った覚えはないけどな」

『うっ』



E33「寝そうだけど大丈夫？」

『まあまあ眠たいです』

A17「うちの子迎えに来たんですけどー、」

E3「眠そうだから気をつけろよ」

A17「はーい」

体が宙に上げられた。顔周りとかの感覚から察するに、これは、、




E27「お姫様抱っこ……」

E14「腕とか大丈夫か？」

A17「そんなに重くないです」

『しょへ、あったかい……』

A17「でしょ？」

『あったかいしいい匂いする』

E27「あ、そっか。君たち元恋人か」

E14「それは理解したから人前でイチャイチャすんな」

『翔平、もう目覚めたから下ろして』

E33「早いな」


地面に足がついたのを確認して、タイガース側のロッカーに歩き始めた。




E16「あ、A……」

『涌井さんの上着、銀次さんに渡しておきました』

E16「そっか、ありがと」

予告先発→←正直、寒い。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す