あの人の妹はFightingGirl! samurai (ページ45)

今日:4 hit、昨日:8 hit、合計:59,307 hit

これまでも、これからも。ページ45

F2side

F6「で、これからどうすんの？」

『あ―、、、』

口ごもるAちゃん。

『大阪には帰らん方がええし、かといって他に行くあてはないし…』

F6「他に親戚は？」

『クソババアが色々しでかしたせいで絶縁状態。生憎、こっちに知り合いはおらんし…』

う―、あ―と唸る彼女を見てたら、いつのまにかうるさいこの口が動いてた。

「じゃあ、俺の妹になる？」

F6「は？」

『はい？頭大丈夫？』

地味にこの子、心臓えぐってくるよね。

「ここにいたら良いじゃん。もっとAちゃんのこと知りたいし、ここなら寂しくないし。決まりね！」

『…強引。』

彼女が小さくこぼしたのは聞かなかったことにして、早速親に聞きに行く。

反対されるかと思ったらまさかのOK。

「扶養家族増える分拳士が稼げば良い」とのこと。

まあ、言い出しっぺだし。

.

それから一ヶ月後、養子手続きとかを終え、正式に彼女は俺の妹になった。

慎吾にだけ一回会わせたら、なぜか93年組が着いてきて四人まとめて仲良くなったり、

2012年のドラフト会議見て複雑な表情したり、

少しだけ青木さんに野球教えてもらってたのを聞いて腰抜かしたり。

たくさんの思い出ができた。

関西弁の使い手で、生意気で、野球が大好きな妹。

ファイターズの元気印で、帝京魂背負った俺。

これからも、妹が幸せでありますように。