あの人の妹はFightingGirl! samurai (ページ30)

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I can't forget. ページ30

F30「ねえ、Aはなんでそんなに自分を忘れさせようとするの？」

『え？』

F30「俺らがAを忘れるのはまず不可能だよ。俺らだけじゃなくて、他球団の選手、ファンもそう。それだけの記憶を植え付けて、何を今さらなかったことにするの？」

F30「それに、俺らがAを忘れたとしても記録にはちゃんと残ってるんだよ。Aがここにいる間に塗り替えた数々の記録……きっと、これからも変わらないよ。」

F5「…Aはさ、人から忘れられんのがどんなに辛いかわかってるの？」

頭を鈍器で殴られたような気がした。

大切な人を忘れたのは自分だ。

意図的ではないにしても、確かに忘れて思い出さなかった。

だからこそ、償いをしなければいけないんだ。

『わかってます。わかってるからこその決断です。私はもう「A！！電話！」

…空気読もう、剛くん。

『誰から？』

F12「奨太さん！ちょっと怒ってるから！」

…めんどくせ―。

『奨太さん、どうかされましたか？』

D27「どうかした、じゃないでしょ！引退ってどういうこと！？中日でも騒ぎになってる！」

鼓膜破れる。耳から遠ざけてハンズフリーにした。

D27「絶対他の理由あるでしょ！ファイターズの誰かにいじめられた？Aいじめるって良い度胸してるよねぇ？」

あかん、奨太さんの過保護が暴走しとる。

『とりあえず、話を聞いてください。』