Thank you for… ページ22
『正直、私はここまでいけるとは思っていませんでした。私が侍に選ばれてオリンピックという舞台で戦うことも、金メダルを獲得することも。』
選手も、ファンも、スタッフも皆、聞き入ってる。
『私がここにいるのなんて、本当に何億分の一の奇跡なんです。大学進学を考えて、プロ志望届けを出さなかった私をスワローズは拾ってくれて、ここに立てる選手にまで育ててくれました。そして、ファイターズも私の我儘を受け入れてくれて、侍に私を推薦してくれた。
タイガースも、ホークスも、ジャイアンツも…12球団全てが私を支えてくれたし、育ててくれた。この場をお借りして、お礼を言いたいと思います。プロ野球よ、私を育ててくれてありがとう！！』
一際大きい歓声が響いた。
『そしてもう一つ、皆さんに伝えたいこと…いや、伝えなければいけないことがあります。』
ファンのざわめきが大きくなった。
恋人の存在か、はたまた熱愛か。いや、そんな浮いた話じゃないんだよね。
今日この場で言うって決めてたんだ。
.
『私は、今年、2020年シーズンをもちまして現役を引退します。』
さよならだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 95人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「プロ野球」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神瀬結衣@虎党(プロフ) - あいさん» すみません、間違えてました。修正しました！ (2019年5月19日 22時) (
レス) id: d23ea75f33 (このIDを非表示/違反報告)
あい - たいしって泰示やなかった？ (2019年5月19日 22時) (レス) id: 6942093d8f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：神瀬結衣＠虎党 | 作成日時：2019年4月11日 18時
