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I can't be the ace. ページ17

『うっわ―、私のこと舐めとんな。』



ワンアウト一、二塁で回ってきた打席。初球、プロが投げるには緩すぎる球。





打つこともできたんたけど、あえて見送った。


そう、あえて。




『女舐めてたら痛い目見るよ?』






二球目、甘く入ってきたチェンジアップ。


これはいける、と思いきり踏み込んでフルスイング。






四番の役割、ちゃんと果たせたよね?



打球はアーチを描き、レフトスタンドへ。




12色のユニフォームが織り成す色彩の中へ。









相手ピッチャーは呆然としてる。

そりゃそうだよね。あんなに舐めてた相手がいとも簡単に自分からホームラン打ったんだし。





でもさ、その顔を見るのがとっても気持ちいいんだ。


知ってる?日本のエースもそんな顔したことあるんだよ。




ずっと自分より下だと思ってた相手が強くなってて、自分を越えて。

悔し涙を流して。



それをバネにして、真のエースになった。







私なんてまだまだエースには程遠いんだ。



いや、私は一生エースにはなれない。








ここにいる皆が侍なら私はくの一。


イレギュラーな存在。本来ならいてはいけないんだ。

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神瀬結衣@虎党(プロフ) - あいさん» すみません、間違えてました。修正しました! (2019年5月19日 22時) (レス) id: d23ea75f33 (このIDを非表示/違反報告)
あい - たいしって泰示やなかった? (2019年5月19日 22時) (レス) id: 6942093d8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神瀬結衣@虎党 | 作成日時:2019年4月11日 18時

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