あの人の妹はFightingGirl! samurai (ページ14)

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世界を掴め！ページ14

『稲葉さん、私、四番として打席に立ちます。晋太郎を世界一のピッチャーにします。』

稲葉「やっとか。Aがそう言ってくれて嬉しい。でも、、、なんで決意してくれたんだ？今までのAだったらきっと他の人がやってた。でも、今はAが自分から決意してくれた。」

『和真に聞かれたんです。誰のために野球をしてきたのかって。…私はずっと、かつての私のように野球をしていたり、野球が大好きな女の子のためにプレーしてきたんです。和真に言われて目が覚めました。

私は、全国の野球少女に夢を与えるために四番に立ちます。』

それが私を変える最良の方法。

侍を世界一にするために必要なこと。

苦しんだエースを世界一のピッチャーにする選択肢の一つ。

稲葉「…藤浪に伝えとくか。侍の四番が変わる、最強の応援団がお前を援護するって。」

『…いつから私は応援団になったんですか？』

稲葉「高校生の時からだろ？Aは五年間ずっと、侍の応援団だった。今もそうだ。

…あいつらに金メダルを握らせてくれ。Aならそれができるから。」

何年か前、侍ジャパンはWBC制覇をあと少しのところで逃した。

今ここにいるメンバーの中にはその時のメンバーもいる。悔しさで涙し、自らを恨んだかもしれない。

だから、皆に世界を掴んでほしい。

金色のメダルを、その首に掛けてほしい。

侍を世界一にするため、私は戦う。