喧嘩10秒前。 ページ32
L8「すみません、遅れました!」
L10「遅いっすよ―。」
L6「ネコさんが遅刻って珍しい…」
L55「後ろにいるのって誰?」
バレるのは早いです。
『お久しぶりです…』
L6「…やっぱり。生きてたんだ。」
L10「一ヶ月も姿くらますって何考えとん?」
L33「とりあえず安心したけど…事情聴取。」
まあ…そうなりますよね。
L55「とりあえず一ヶ月前、何があったか説明して。」
『えっと……簡単にまとめると誘拐されてました。』
「「「え?」」」
言い方悪いけど…事実やし。
L6「それから?」
『無理矢理働かされてて、今日はこっちに出張中です。』
L8「……顔の傷はどう説明するつもり?」
L33「ネコさん知ってるんですか?」
L8「連れてくるときに聞いた。」
『あ…この傷は元カレと兄と親につけられました。痛いので触らないでくださいね。』
場の殺気が一気に強くなったのはほっといて。
『以上です。…納得しましたか?』
「「「した。」」」
よかった、と胸を撫で下ろしたのもつかの間。
「俺は納得しとらんけど?」
面倒な人に捕まりました。
「なんで断らんかったん?断って、戻ってくることもできたんとちゃうん?」
『…友哉には関係ないでしょ。』
L10「関係あるわ。一ヶ月も行方眩まして…どんだけ俺らが待たされとる思うん?」
喧嘩腰の友哉に対し、だんだんと涙が溢れる自分。
一瞬にして、修羅場と化した。
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作者名:神瀬結衣@虎党 | 作成日時:2019年3月3日 0時