検索窓
今日:2 hit、昨日:17 hit、合計:58,412 hit

白いアルバム。 ページ4

F2side

F9「拳士……」

「卓、ファイターズの皆を呼んで。翔平も。できればヤクルトの選手も。」


F9「なんで、今…?」


「いいから!今すぐ呼んで!」





ついにこの時が来てしまった。


ずっと隠し続けてきた、本当のこと。




いつか伝えないといけないのは知っていた。


それが、今なだけ。今、来ただけ。



F6「拳士、」

「俺、皆に本当のことを話します。」


F6「そうか。……もう隠しきれんか。」


「はい。」









卓の呼びかけに次々と集まってくるファイターズ、スワローズの両選手。


F64「何かあったんですか?」


「Aのことなんだけど、」

溢れてくる涙をこらえながら、言葉を繋いでいく。



「Aのこと、全部、話そうと思う。今まで何があったか。」


話すのは怖い。でも、黙ったままでいるのは…






もっと怖い。







鞄に入っていた白いアルバムをグッと握りしめた。






汚れ1つない白が、今は綺麗とは思えない。



ただただ無慈悲な白だった。







Ys1「アルバム…?」


「このアルバムに、中学生より前のAの写真はない。これだけじゃなくて、家にあるアルバムのどれにも、小学生、入学前のAは一枚もない。」




F7「単に撮ってないだけじゃ?」


「じゃあさ、違和感を覚えたことはない?兄妹の割には顔も似てないし、年も離れてる。兄妹のはずなのに、二人の間に壁がある。」




さあ、今こそその時だ。


「Aの本当の名前はAA。俺とは血が繋がってないんだ。」

本当の姿は?→←修羅場。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
114人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:神瀬結衣@虎党 | 作成日時:2019年3月3日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。