あの人の妹はFightingGirl！memory (ページ44)

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日の丸と戦う勇気。ページ44

F80「それと、もう１つ。」

あ、まだ話があるんですね。

F80「侍ジャパンと、来年の東京オリンピックの代表選手に、Aを推薦したい。」

『…はい？』

侍ジャパンとオリンピックの代表選手に私を？

F80「IOCもNPBも、それに関しては特例ということで合意している。Aがいいと言えば出場できるはずだ。

今やAは球界最強といえる選手にまで成長した。その実力は海外の選手にも通用するはずだ。だから…Aに、日の丸を背負ってほしい。」

『私なんかが背負って良いんでしょうか…？』

考えろ。考えろ、自分。

今まで私は何のために野球をしてきた？

最初は嫌なことを野球で忘れようとしていた。

でも、拳士と出会ってからは、さらに上を目指して、いつかプロになることを夢見てプレーした。

ドラフトにかかって、プロになってからはファンのため、チームのためにプレーした。

どんな時も、見返してやりたいという思いはあった。

でも、スワローズで、ある女の子に言われた言葉が私を変えた。

「私、A選手のように皆を笑顔にできる選手になりたいです。」

今、私は全国のBaseballGirl(野球少女)のためにプレーしてるんだ。

日本シリーズだって、復帰してからだってそうだった。

福岡で出会った未来さんも、きっと私のプレーを楽しみにしてる。

楽しみにしてる人がいる限り私は…

『監督、私…』

『その話、受け入れます。日の丸を背負って戦います。』

プレーをやめてはいけない。