あの人の妹はFightingGirl！memory (ページ17)

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逃げる？ページ17

「え、なんで？Aだよね？」

『はい(笑)』

タイミング悪く阪神は遠征中、ってことで京セラドームへ。

オリックスの元ファイターズの方に会いましたよ。

『お久しぶりです。』

「いや久しぶりだけど…って覚えてたの！？」

『宮さんの事以外は忘れてましたよ。増井さんの事は今思い出しました。』

Bs17「ならいいけど…」

ファイターズの(過保護)パパ集団の一人だった増井さん。

宮さんと一緒にいるイメージが。

Bs17「宮は元気にしてる？」

『はい。相変わらずうるさいです。』

Bs17「宮って自分から死ににいくよね―。不機嫌なAに突っ込んでったり、嫉妬で遥輝にキレて逆に怒られたり。」

『子供より子供ですけど、たまにちゃんとしたパパになりますよね。』

いつもバカなのに、たまにカッコよくて。

それは、ズルい。

あんなに素敵なヒーローなんて、私には勿体ない。

『あんなヒーロー、私には勿体ないです。』

Bs17「宮にはこんな可愛いお姫様、勿体ないでしょ。」

……どっちかがずれてますね。

『じゃあ、もう行かないと。ファイターズには会わない方がいい気がするので。』

ファイターズ戦に来るという大失態を犯しました。

.

Bs17「…逃げるの？」

『え…？』

逃げる？私が？何から？

Bs17「今のAは、知ることから逃げてるだけ。本当の事を知らないと、自分を守れなくなるよ。」

『私は、守られたくも自分を守りたくもないです。…ただ、誰かを守りたいんです。』

Bs17「知らず知らずの内に守られてるのに、守られたくないって言うんだ…」

増井さんの声が、妙に冷たく聞こえた。

『逃げてなんか、ないです。怖くて、無意識の内に避けてるだけです。』

きっと、それを逃げると言うのだろう。