心をなくした虎の子。 (ページ8)

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対立ページ8

G6「あぁ？なんで女がここにおんねん。」

『(無視)』

G6「何か答えろや！」

試合中、読売巨人軍の不動のショートに絡まれる。

『…自分がここにおって何か悪いことでも？』

G6「あんな、プロ野球の世界って普通は男だけの場所やで？そこに女がおるのはないはずやねん。やのにお前は何の抵抗もなく入って……どうせ選手目当てやろ。いくら大阪桐蔭で甲子園春夏連覇した選手でm『うるさい。人の居場所に文句つける暇あったら試合に集中しろや。』

G6「先輩に向かってその口の聞き方していいんか？」

あーうざい。こんな人と会話したないわ。こっちから願い下げや。

『自分に関わらんといて。じゃあ。』

捨て台詞を吐いて、三塁へスタートを切った。

「セーフ！」塁審の手が横に広げられた。

『…よし。』

.

その後は福留さんの犠牲フライでホームに帰還し、ベンチに戻ったところで大先輩に声をかけられた。

T1「お前、変なのに引っ掛かったな(笑)」

『はい？』

T1「坂本のこと。お前何かしただろ？」

思い当たるのはひとつだけ。

『喧嘩売りました。喧嘩売って、その場にいるの嫌だったんで三盗した感じです。多分かなりお高く買われましたね。』

T1「おいそれ大丈夫か？」

『はい。自分には異常なまでに過保護な兄みたいな同級生がいるので。どうにかして守ってくれると思います。』