心をなくした虎の子。

We're hero. ページ31

「今日のヒーローインタビューはこの同級生三人にお越しいただきました！木浪選手、近本選手、星野選手です！」


兄弟トークの次の日。まさかの夢が叶う。



投手再挑戦を宣言し初勝利を飾った自分、先制タイムリーツーベースの聖也と逆転満塁ホームランの光司。





(木浪選手、近本選手はスキップします)


「そして星野選手！プロ初勝利おめでとうございます！」

『ありがとうございます！』


「投手再挑戦を宣言してから僅か一週間での初勝利ですが、今日の試合前はどのような心境でしたか？」

『自分が投げるとか怖かったんですけど、ここにいるお兄ちゃん二人がいくらでも打たせて良いって言ってくれたんでリラックスして投げられました。』

「お兄ちゃん二人、とは木浪選手近本選手のことですか？」

『はい。矢野監督にこの三人が兄弟みたいと言われたので笑』



お兄ちゃんが二人もできた。



T5「ちなみに僕とAは双子です。(二人とも11月9日生)」


T0「Aいわく光司が一番上、僕が二番目でAが末っ子らしいです。確かに妹みたいで可愛いですよ。」



「では妹の星野選手、締めの一言をお願いします！」

え、締めは困るんですが。


『バッティング、ピッチングの両方、さらには守備や走塁も頑張っていつか"虎の大谷翔平"と呼ばれるような選手になります！』




「今日のヒーローはこの三兄弟でした―！」

『気をつけてお帰りください！』




三兄弟のくだりは選手コーチ監督は勿論、放送席にいた赤星さんにもいじられたのでした。

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