あの人の妹はFightingGirl！

vsG49 ページ16

F15side

「…慎吾。」

F49「もう来たんか。」


先輩方には一旦下がってもらい、先に二人で話をする。



「Aを、返してもらうよ。」

G49「皆AAって…なんでそんなAが大事なん？」


「そんなこと慎吾もわかってるでしょ。」





「Aが、またいなくなるのが怖いから。」


G49「まだあの事引きずってるんか。」

「当たり前でしょ。」



「あんなこと、数年かそこらで忘れられる方が凄いよ。」



G49「俺はもう忘れたけど？」



慎吾が忘れたとしても、Aが来てすぐの事と、彼女の元恋人の事は忘れられない。


あれだけ、妹を傷つけ、苦しめたんだから。


「セ・リーグにも渡すつもりはないから。他人に傷つけられるくらいなら、自分達で終わらせる……彼女を殺してでも。」


G49「正気か、お前？」

G49「大切やのになくしてどないすんの？」

G49「大切やったら、あいつの事をよく見た方がええで。直之は、Aの事を半分も知らんと思う。」


慎吾が言いたいことも理解できる。自分は、彼女がいかにして今のAになったのか、なぜ人を怖がるのか。


全く知らない。



G49「Aが言ってた。皆が怖いって。ファイターズの事まで、嫌いになりそうだって。」


「Aが…？」

G49「これ以上、Aを怖がらせるな。」




「勿論。」



G49「ファイターズがAの唯一の居場所であり、最後の砦だから。絶対に奪うな。Aが傷つくのも、もう見たくない。」


「…わかった。」

信じて良いの？→←世界中の誰よりもきっと。

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