あの人の妹は燕戦士！ (ページ34)

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スワローズガール×シンデレラ③ ページ34

F25「嘘やん！」

F6「ようやったな。」

F2「イケメンやろ、俺！」

『……』ﾎﾟｶﾝ

予想以上に格好よくなっていたネズミ3匹に、お姫様も驚きを隠せません。

T2「じゃあ行ってこい！」

魔法使いはワープの魔法で4人をお城へと送り出しました。

T2「…幸せになりや。」

『凄いな、あの魔法使い。みんな振り向いとるし。』

F2「お嬢様、言葉遣い…」

『標準語喋られへんねん。わかる？』

T33「まあわかるけど…あ、俺らはここまでやな。」

『え？』

T60「頑張れ。幸せになれよ。」

娘は3人と別れ、お城へと入りました。

「誰なんだ、あの美しい方は？」

「どこの娘さんだろう…素晴らしい。」

彼女は自分が噂の的にされていることなど知りもしません。

そして、一人の若者が彼女に声をかけました。

G6「なあ、俺と踊らへん？」

『え、でも私は…』

G6「ええやんか。行こうや。」

娘が困っていると、別の若者が彼女に声をかけました。

「この方は私と踊ることが決まってるのです。さあ、行きましょうか、お嬢様。」

『(うわあ…背高い…)は、はい！』

背の高い青年に連れられ、彼女はお城の中庭に出てきました。

『なぜ私を？』

「そなたが誰だか知ってるからだ。そなた…翔平(父親)の娘だろう？」

『なぜ父の名を？』

「私の親愛なる友人だ。死んだと聞いたとき、お前が気がかりだった。葬式には行けなかったが…私の大切な友人だ。忘れるわけがない。」

「それに、そなたなら私の話を聞いてくれると思ってな。私の兄は3人とも、10年前に行方不明になってしまった。」

『本当ですか？』

「ああ。その後で私が王位継承権第一位となったが…王となるべきは私の兄だ。」

『王位継承権…じゃあ、あなたが？』

「ああ。私はこの国の王子、晋太郎という。いずれは王となる身だ。」

『王子様…嘘、あり得ない…』