17 ページ17
その会話を聞いて、両親がなにかしら家康様が不正をしていたことの情報を手に入れそれをもみ消そうということで両親は殺されたんだろうと把握した。
両親の仕事上の性格上ミスはするものの情報に嘘偽りはないと知っていたので家康様は私を裏切り、自分だけ何か得するような事柄を行っていたに違いない。
また、そのことを知っていようと知っていまいと今度家康様のもとに立ち返れば有無を言わさず殺されることは明確だった。
本当に帰る場所がなくなってしまった喪失感と何とも言えないこの水のひんやりとした感触が私を冷静に落ち着けるには程遠い状況すぎた。
「あああああああああああああ」
そうして自分でも聞いたことのない咆哮をあげる。
「さぁ、お前の帰る場所はなくなった。俺のもとへ来るんだ。」
そうして鬼は悪魔のようにささやくが、私の感情はうまくまとめられず家康様に裏切られた、両親は殺された、こいつの情報を持ち帰らなくちゃいけない、でも帰れば殺される。この忠誠心というのもささげて数年で崩されてしまうものなのか、といった感情どもが一気にどっと押し寄せ私の簡単な頭では到底すべてを把握し整理付けすることができず。
「うるさい！！誰がお前なんかのもとへ来るか！近寄るな！」
そうして叫びながら涙を浮かべていて視界に映る鬼の顔はゆがんでいて。
でもそいつはまるですべて図ったかのようににやりと口角を上げていくばかりでなんだこいつは本当に鬼なんだ。少しでも人間味を感じた私がバカで、これを面白いことと片づけているこいつの悪趣味さに嫌気がさし、でもそれが少し時間が経つと頭も冷えてきて何もかもどうでもよくなる感覚に襲われるのは人間の性なのだろうか。それを鬼も気づいたのか
「俺はお前がとても気に入った。この町で暮らしてみてくれ。きっと気にいる。それにお前も変える場所が本当になくなってしまったのだ。俺にも都合がよいしお前にも都合がよいだろう。」
そういわれ立ち上がる鬼に腕を引っ張られつられて立ち上がり、鬼が腕を引いてどこかへいくのに心なしでついていく。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 153人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「2j3j」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ﾎﾟﾖﾖ(プロフ) - monokaさん» いえいえ、全然大丈夫ですよ！あと鬼の絵文字ももしかしたら危ういかも知れないです… (2022年3月25日 14時) (
レス) id: b82bdf8302 (このIDを非表示/違反報告)
monoka(プロフ) - ﾎﾟﾖﾖさん» 手厚くありがとうございます…日本のお方は英語に直せば良いことは知っていたのですが、ENはよくわからなくて…本当に助かりました！ (2022年3月25日 14時) (レス) id: 6ed41bb1ad (このIDを非表示/違反報告)
ﾎﾟﾖﾖ(プロフ) - 間違えてました、njsjです。ごめんなさい (2022年3月25日 14時) (レス) id: b82bdf8302 (このIDを非表示/違反報告)
ﾎﾟﾖﾖ(プロフ) - monokaさん» 対応ありがとうございます！ﾗｸｼm、v0x、1ke、mst、sh、lcになります。他にも似た検索避けがあるのでもし良ければTwitterで2j3jプラスとハッシュタグを入れて貰うと色々と出てきます、参考になれば幸いです。 (2022年3月25日 13時) (レス) id: b82bdf8302 (このIDを非表示/違反報告)
monoka(プロフ) - iyu__OxO__さん» 教えてくださりありがとうございます！たしかに検索避けを忘れておりました…知っていたらENのメンバーの略称など教えてくださるとありがたいです…初めてでよくわからなくて… (2022年3月25日 12時) (レス) id: 6ed41bb1ad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：monoka | 作成日時：2022年3月4日 13時
