夏が始まる合図 (ページ36)

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junki
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「できたよー」

一人暮らし用の小さめな机の上に運ばれてくる鍋

なんで一人暮らしでこんな洒落た土鍋持ってんねん

とか思いながらぼーっと眺める

机の真ん中に置かれた可愛らしい鍋敷きの上に土鍋を載せるAちゃん

「やば、うまそう」

って言う瑠姫の言葉に不安そうな顔をしながら4人分お椀によそってくれて

全員分のお茶も入れてくれて

小さい皿に乗せた梅干しと漬物まで持ってきてくれる

「「「いただきまーす」」」

「美味しいかわかんないけど…」

って言うけど、どう見ても美味いやろこんなの

美味すぎる

みんな無言で食べて

気がついたら土鍋の中は空っぽで

「「「ごちそうさまでした！！！」」」

私がお願いしたからって洗い物を始める花ちゃんと結局一緒にやってるAちゃん

部屋には瑠姫と俺

「瑠姫昨日どうなったん」

「え？普通に寝て普通に起きた」

「なんやねんそれ」

「花ちゃん昨日瑠姫のこと好きとか言ってたで」

「あ、なんか部屋着いてからも言われたわ」

「覚えてるんかよ、なんでそんな冷静やねん」

「でもなんか好きだったけど盛り上がりすぎて友達みたいとか言い出すから告られてんのか告られてないのかよくわかんねーけど」

「で瑠姫はなんて言ったん」

「じゃあまた好きって確信したら言ってって言った」

「お前クールすぎるやろ好きって言われたらどうすんの」

「付き合うでしょ」

笑いながら答える瑠姫

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