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河野くんがベッドに入ってきた
壁の方を向いたけど
自分の心拍数がものすごくて
河野くんに聞こえてるんじゃないかと不安になる
壁の方を向いてるわたしに向かって
「部屋綺麗よなぁ、いきなり人呼んでもこれってほんまにすごいわ」
「てかめっちゃ自炊するんやな、俺カレー好きやねん」
永遠に話しかけてくる河野くん
何だかちょっとおもしろくて
「うるさくしないんじゃないの」
って笑いながら呟くと
「あーーまたやってもうたごめん」って一緒に笑う河野くん
……
「緊張しててなんか喋らな落ち着かへんねん」
「してないでしょ。てかいつもうるさいじゃん」
また素っ気なく返してしまうけど
「いやほんまに！いまめちゃくちゃ緊張してるねんて！
あのカレー、冷凍庫のやつ。あれ何カレーなん？」
また話しかけてくる河野くん
「あれは普通のやつだよ。もーーー寝よ」
また壁に向かって素っ気なく返してしまう
……
「静かにするからちょっとくっついて寝たらあかん？」
なんかこのままやとほんまに落ち着かんくてさ……。
あーーごめん、怒らんといて、ごめん、寝よか」
不覚にもドキドキする
河野くんはこんな感じだけどやっぱりどこか余裕があって
もう後期になれば会うこともない、これで会うのは最後だと思って「いいよ」って返した
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作者名：YYYYYYY | 作成日時：2023年9月17日 21時
