夏が始まる合図 (ページ15)

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はっきりそんなこと言ってないって言えばよかったな……

と思いながらレモンチューハイを飲み干す

でもそもそも仲良かった訳でもないし

後期になれば会うこともなくなるし

……

「そろそろお開きにしよっかー」

どこかで誰かがそう言ったのを聞いてみんな帰る雰囲気になってきた

たまたま同じ机になったメンバーとも少し仲良くなれたのでまた話そうね～なんて言葉を交わし、とりあえずみんなで外に出てなんとなく解散した

花ちゃんどこだ？と探すと白岩くんの隣に立ってる

「あ、Aちゃん、花ちゃん結構飲んでてさー、こんなんなってるんだけど、大丈夫？同じとこ住んでるだよね？連れて帰れる？」

白岩くんに話しかけられる

「あ、大丈夫だと思う！ほら花ちゃん、」「ねーーー飲み足りないからAんちで飲もおーーー白岩くんもさぁーーー！！」

白岩くんとわたしに向かって酔っ払い花ちゃんがおっきな声で言う

さすがにこんなベロベロな花ちゃんと飲み直ししたいひとはいないようでみんなそれぞれの方に帰って行った

白岩くんも余裕で断ると思っていたら

「いいよ」

と普通の顔をしてわたしと花ちゃんに着いてくる

「……え？？白岩くん来るの？」

「え？だめ？」

部屋をしっかり片付けたか怪しいし

花ちゃんだけなら全然いいんだけど白岩くんも？と思ったけど

花ちゃん楽しそうだしなぁーと思って

「あ、いいよ……！」

と仕方なく返事をする

遠くを見ると、松本さんと話す河野くん

「なんか純喜と松本さん盛り上がってたし純喜は置いていけばいっか、よし、いこ」

白岩くんは河野くんを置いてわたしと花ちゃんと歩き出した

まぁこの流れで河野くんが家に来る方が困るか……なんて考えながら自分の家に二人を連れていく

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