"アンダーソン" ページ4
全然気付かなかった。
いくら自分が一般ピープルとはいえ流石に真横に立っていられたら気付くものだろう。
だが全然気付かなかった。気づけなかったのだ。
「あぁ、すみません。いきなり声をかけてしまい」
鴉はというと、訝しむ私など何処吹く風といふ様に再度。声をかけてきた
「え、あ……どうも、」
思わずどもってしまう。
鴉は続けて問う。
「子供、お好きですか？」
その目は私を捕らえて離さない。
彼が付けているマスクがとても白々しい、
「はい……好き、ですね」
「子供たちもどうやら貴方のことをとても好いているようで。」
鴉はニッコリと笑みを貼り付けた。
目が笑ってない、
「……個性なんですよ。私のね」
「ほお、個性……？」
随分と遠くに移動した子供らの輪を眺めながら私は答える。
「ええ、 子供に好かれる。ただそれだけですが…」
転瞬、鴉はニィっと目を細めた。
まるで、
ずっと探していた硝子の破片をごみ捨て場で見つけたかのように。
途端、先程まで火照っていた身体が急速に冷めた気がした。
今までどんなに危険と無縁な生活を送っていても分かる。
自身の第六感が告げているのだ。
この人
ヤバイ
逃げなくては、そう思いその場から立ち去ろうとしたその瞬間。
ガッ______
背後から鈍い痛みが走った。
先程まであれほど鼓膜を刺激していた
蝉の鳴き声が
子供たちの笑い声が
何故だかとても遠いものにか、んじ………
「本当にこの女で良いんで？」
「あぁ。決めた、この娘にしよう。」
次の瞬間、そこに居たはずの黒と白の存在は姿を消していた。
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mono:(プロフ) - つばきさん» ほんっっとうにお待たせ致しました……更新が遅くて申し訳ありません！頑張って更新しますのでどうぞお付き合い下さいませ！ (2017年11月20日 22時) (
レス) id: 58b1fa86e2 (このIDを非表示/違反報告)
つばき - 待ってました！次も期待してます！！ (2017年11月20日 21時) (レス) id: d72ea21376 (このIDを非表示/違反報告)
mono:(プロフ) - 紫苑さん» お返事が遅くなってしまい申し訳ありません！頑張ってコツコツ更新していきたいと思いますのでどうぞお付き合い下さい。 (2017年11月20日 20時) (レス) id: 58b1fa86e2 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - 続きがとても気になります！これからも頑張ってください^^*応援してます！ (2017年9月5日 17時) (レス) id: e30bd47bee (このIDを非表示/違反報告)
mono:(プロフ) - あおいさん» お返事が大変遅くなってしまい申し訳御座いません。楽しみにして貰えるなんてとても光栄です。オーバーホールさんの魅力を少しでも表現できるように精進いたします！何卒よろしくお願いします。 (2017年8月15日 13時) (レス) id: 58b1fa86e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mono: | 作成日時：2017年5月28日 2時
