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捌 ページ8
翌日、目を覚ますとやっぱり2つのきゅるきゅるとした大きな目に見つめられていた。
「わ！」
『おはよー！』
「おはようございます…」
「朝からびっくりしたぁ…」
『あまりにも気持ちよさそうに寝てるからついついね笑』
『ぐっすり眠れるほど心を開いてくれたみたいで嬉しいでやんすよ〜』
また謎の「やんす」語を話しながらリビングへと足を進めた佐久間さんの耳はほんの少しだけ赤くなっていた。
昨日は佐久間さんのこと、「悪い人でもいいや」なんて思っていたのに、確かに1日ですっかり心を開いてしまっている。
どうしても佐久間さんも阿部さんも悪い人には見えないし。
「完全に流されてる…」
『Aちゃーん！今日は買い物に行くからね！朝ごはん食べたら準備するよ〜』
「えっ…はーい！」
難しいことを考えるのは止めにして、私もリビングへと向かった。
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作者名：すみれ | 作成日時：2020年9月29日 0時
