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拾弍 ページ12
スペースマーケット内に入ると、足元に靴のような機械を付けられた。
『スペースマーケットん中広いからさ、これないと到底1日じゃ買い物終わんないんだよね〜』
スイッチが入ると地面から少しだけ浮いて、身体の傾き加減を読み取って、傾いた方向に進んでくれるものらしい。
『迷子にならないように手繋ごっか』
「えっ…」
『あーっ！言い方が悪かった！迷子になっちゃったらAちゃん見つけるの時間かかっちゃいそうだからさ、俺と手繋いでてくれない…？』
慣れない土地どころか、初めてが詰まった場所に来ているんだ。
「分かりました」
『はい、ぎゅー！』
佐久間さんの意外とゴツゴツとした男らしい手を握って、宇宙での初めてのお買い物がスタートした。
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作者名：すみれ | 作成日時：2020年9月29日 0時
