君と Ⅱ. (ページ8)

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新しい出会いページ8

「どうしますー？刈り上げてみたりする？」

「するわけないでしょうよ、馬鹿ですか。」

「えー！案外似合うかも知れないのにー」

「馬鹿にしてるんすか？…つーかなんで俺があなたなの」

「それはこっちのセリフー」

というのも、二宮に付いたのが相葉で。
櫻井はというと反対側で全く知らないお兄さんに髪の毛を切ってもらっている。

勿論、相葉は櫻井を担当したかったし、二宮は寧ろ相葉が担当はイヤだった。気にくわないから。

しかし何を勘違いしたのか櫻井が

「なんか二人仲良くなれそうだし、二人が仲良くなったらそれは俺もとても嬉しいし、紹介してよかったって思うし、相葉くんニノの髪の毛切ってあげて！」

とかなんとか、とてもキラキラした顔で言ってくるのでその結果こうなってしまったのである。

「安心してよー、普通に髪切るのは上手いよ俺？指名一位よ？」

「別にその点を疑ってイヤなんじゃないですよ、ただ嫌なだけ」

「うっわー！素直だね！」

うひゃひゃ、なんて笑い声が店内に響く。
それに気づいた櫻井と鏡越しに目があって、仲良くなれそうだね、なんて口パクで言われてしまう。

「お！翔ちゃんと目があった！！ふふふ、俺らに仲良くしてほしいんだろうねぇ」

「俺と目があったんですよ。…俺は仲良くするつもりなんてないんですよ。今日会ったばかりの友達の友達なんて、そんなのなんの関係もない人じゃないですか。」

「んーー、そうだねえ。今日がなかったら会うことはなかっただろうね」

相葉は二宮の髪の毛を切りながら、器用に話を続ける。

「翔ちゃんがいなかったらこの状況も要は客と店員な訳ですよ。」

「んーニノちゃんはつまらないね。」

「はぁ…？」

「つまんない、つまんない。考えがつまらない！翔ちゃんとは大違いだなぁ」

「どういうこと…」

「俺と翔ちゃんの出会いはなんとなく知ってるんでしょ？最悪な出会い方って思うでしょきっと。でもそれでもそんな風に思われてても俺にとっては素敵な出会い方だったわけ、人それぞれじゃんそれこそ。最初はわかんないけどさ、翔ちゃんもきっと俺との出会いが素敵だったって思ってまだ繋がっててくれてるのかなぁって思うしさー。…ってそう考える俺からすると今日のこのニノちゃんとの出会いも俺にとっては素敵な出会いなの！わかる？」

相葉が手を止めて、顔を覗きこんでくる。

「俺と友達になれそー？」

「……どーだろうね」

「うははっ、いい友達になれそうだなぁ！」