君と Ⅱ. (ページ23)

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「俺に謝って、なに？…ゆっくりでいいよ、ちゃんと聞く。」

二宮がそう伝えると、櫻井はソファから降りて二宮の隣に腰をかける。

「ん？」

「…もう遅いかもしれないけど、聞いてね。……あの、俺は友達が少ないから、俺のことを友達だと思ってくれる人達はもれなく皆すごい大好きで。…だから、相葉くんもニノも大好きってことなんだけど…」

「うん。」

「で、その大好きな気持ちはみんなに対して同じものだと思ってたんだけど…その、なんだろう…相葉くんとニノを比べたとしたら、種類が違ったというか…」

「んー、それは、好きって種類が俺と相葉さんだと違うってこと？」

「うん…」

「そっかぁ」

そこまで聞いて二宮は、櫻井と相葉がうまくいったのだと思った。

「だから翔ちゃんは、もう俺と関わらないって言ったの？」

「関わったらダメでしょ…」

「なんでですか。俺は別に、翔ちゃんと相葉さんがどんな関係だろうが友達として仲良くしたいけど？俺への友達として好きな気持ちがなくなったわけではないよね？」

「…ん？」

「だから、相葉さんと翔ちゃんが付き合う。それで俺とは関わらないって言いたいんでしょ？やだよーそんなの。申し訳ないけど俺もあなたのこと好きですし。」

二宮の言葉を聞いて櫻井が固まる。

「おーい？」

「違う、俺が伝えるの下手だから、ニノ勘違いしてるよ…相葉くんとはなんもない」

「……ん？」

「だ、あーもう、ごめんニノ！好き！！」

「えっ」

「好きの種類が違った相手はニノ！ごめんなさい！！気づくの遅くて、もう迷惑だろうから、だから関わらないって言ったの。だって俺はもうどうしようもなくニノが好きだから」

「……」

突然二宮が黙る。
櫻井が、話すためにと二宮の隣に座ったために、二人の距離は近い。

二宮が突然何も喋らなくなるものだから、櫻井もやはり気持ちを伝えるのは間違えだったのかと、後悔をしてしまう。

「ごめんね、ニノ。困るよね…だから、もう関わらない。」

櫻井はそう言って隣から離れようする。

だけどそれは二宮によって阻止されて

「…に、ニノ？」

二宮は、離れようとした櫻井の腕を掴んで自分の方へ引き寄せそのまま抱きしめた。

「さっきの、ホント？」

「どうしたの…？」

「答えてよ」

「本当だよ…？」

「…そう。じゃあ俺も伝えないといけないね。俺だって翔ちゃんのことどうしようもないほど大好きなんですよ。」

そう言う二宮はすごく嬉しそうで。