君と Ⅱ. (ページ17)

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『…翔ちゃんは俺のことどう思ってる？』

「いい人だなって、明るくて友達も多いし…」

『俺のこと好き？』

「うん、好きだけど…相葉くんの友達はみんなそう思ってると思うよ」

『あはは、そうだといいなぁー。じゃあニノのことどう思ってる？」

「…この質問必要？さっきの俺の質問に答えてくれないの」

『答えるから、答えるからまず俺の質問に答えて』

そう言う相葉はすごく真剣なようで、櫻井の言葉を待っている。

「…ニノは、冷たい人なのかなって思ってたけど話したり交流待ってほんとは優しくて、あったかい人だって思って…かっこいいんだけど可愛いなって思う時もあって、男の人に失礼かと思うけど…」

『そう、じゃあ好き？』

「うん、好きだよ…だから喧嘩して悲しんでんじゃん俺」

そう伝えると、あははそうじゃないそうじゃない、なんて相葉の笑う声が聞こえてきて。

『どんなとこが好き？』

「え？」

『俺も質問に答えるからさ、教えてよ』

「どんなとこって…、さっきも言ったけど優しいとことか、可愛らしい部分だったりとか、笑うときもなんか優しく笑うんだよニノ。あとね、人として素敵だなって思うとこも多いんだ」

『あのね俺のニノちゃんの第一印象は、結構辛辣で人を馬鹿にしたように笑うでしょ？面白おかしそうに。かわいいと言うよりはクールに決めててカッコよく見せてんのかなぁって思うし。でもまあいいやつなんだろうとは思うんだけど…で、どう思う？この俺の印象』

「え？」

『俺はニノのことこう思ってるの。翔ちゃんと真逆だよねー』

確かにそうだ、と櫻井は思う。
相葉のいうような、面白おかしく笑うとこも辛辣な部分も、クールな部分も見たこともあるし感じたこともある。だけど櫻井はそれよりも、あったい部分、可愛らしい部分があって優しく自分に笑いかけてくれる、そんな二宮を多く見ているのだ。そしてそんな二宮が好きなのだ。

『多分ね、翔ちゃんしか見たことがないんじゃない？ニノのそういう姿って。今日初めてあったけど、話して思った俺の印象はさっきのもの。でも翔ちゃんは優しい部分とかそういう面見つけられたんでしょ？』

「俺だけじゃないと思うよ…初めてあった頃は女の子引き連れていろいろやってたし…つーかなにが言いたいの」

『きっと女の子に好意を持って欲しいからそういう面見せてたんでしょ、ニノは。じゃあ翔ちゃんにそういう面を見せる理由ってなんだろうね？』

「…わかんないよ」