君と Ⅱ. (ページ16)

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本当の気持ちページ16

「…えっと、間違えたってどういうこと？」

相葉からのやり方間違えた発言にどういうことか、と質問をする。

『まあ、あの、うん、あの…怒んないでね。結論から言うと、もうどうでもいいよって二人とはもう関わらないからって言って電話切られたっていうか……』

「………」

『ごめん！翔ちゃんごめん！！』

相葉は、いろんな部分を隠しながら、一通りの出来事を櫻井に伝えてみたがなかなか伝わらず…

『んーと、つまり、俺と翔ちゃんの仲にニノの入る余地はないよ！みたいなことをちょっと強めに言ってしまったというか…』

「なんだそれ…」

二人の間で沈黙が流れる。

「あのさ…俺と相葉くん。俺とニノ。相葉くんとニノの仲って別に平等なものでしょ？"友達"っていう枠に入ってる関係でしょ？だから、それぞれの仲に入る余地がないっていうのが意味わからないし、そんなこと言われたらニノだって傷つくし怒るってわからなかったの……？」

『…うん、そうだよね』

「俺だって、ニノと相葉くんの仲に俺の入る余地はないなんて言われたら怒るよ…つーか悲しすぎる」

『ごめん…』

「でも俺たちの仲直りのために言ったことなんだもんね…でもなんでそんなこと言ったの？」

『…そんなことないって、だったらそれよりもっと俺と翔ちゃんの仲は深いってニノに思って欲しくて…それで行動に移して欲しくて……でも違って、俺のせいで誤解させて悪い方にいっちゃって…じゃあもういいよって二人の関係の邪魔はしないよって』

相葉の話を聞いて櫻井に疑問が生まれる。

まともに友達がいたことがない櫻井でも、今話している内容が"友達"同士の喧嘩には思えないのだ。

「…ちょっとごめん、相葉くん。俺、喧嘩とか初めてだからどうしたらいいのかわかんなくて相談した結果こうなってるわけなんだけど…なんか普通とは違くないって思ったっていうか……まるで恋人の喧嘩みたいな…」

『…どこでそう思ったの？』

「….なんつーか…俺がキレたところからなんだよ…もう最初からおかしいんだよ。そう、こんなことでイライラするの？ってとこでイライラしてんの俺。他のこと考えてるニノにイライラして、相葉くんとは楽しそうに話してたのにって嫉妬して、女子みたいに…素直になれなくて直接謝れなくて相葉くんに頼って迷惑かけて。で、相葉くんはニノに俺との関係を邪魔しないよってもういいよって言われたんでしょう…？どんな風にニノに誤解させたの、俺はどうしたらいいの…」