暴かれし麗しの花 拾 ページ25
「鶴！」
「うお！？って、主…！？」
鶴の部屋に声をかけずに入り抱きつく
鶴は少し固まった後、優しく腕を回し頭を撫でてくる
「一体どうし…泣いて、るのか？」
「グスッ…ねぇ鶴、私の話、聞いてくれる？」
「…あぁ、聞く。主が満足するまで、付き合うぞ」
鶴のお腹から移動し肩に顎を乗せ、顔が見えないよう話しかける
鶴は変わらず、ぽんぽんと背中を一定のリズムで叩いてくれている
「私、心のどこかで期待していたの。みんなに会えるかもって」
「…あぁ」
「でも、実際にあったらね…？
皆、変わってた…ヒーロー、やってた」
ビルに設置してある液晶には、皆が映ってた
皆あの頃とは変わってて、成長してて
ヒーローになって、人を助けてた
「今日、彼らに会ったわ。でも...やっぱりこの任務、断ればよかった…って思ったの。
それにね？私人助けをしたの。助けれる命は、助けたいって思って…でもやっぱり違ったの。私、今後悔してるわ」
「……」
「歴史が変わってしまった。この行為はいい方向に、幸せを運んだけれど…。
私は、歴史を守りたい。それがいい方向にも、悪い方向だとしても」
「……」
「それが、本来あるべき姿で…私が介入してしまったら！」
「それは違うぜ、主」
心地いい振動がなくなって、背中に腕が回った
暖かいものが体に入っていって、循環する
「歴史は、何も変わってなんかいない…主があの時代に介入する事が、正しい歴史だ」
「…え、でもこんのすけはそんなこと」
「言えないだろうさ。それを言ってしまえば主は…壊れてしまうと、思ったからな」
私は、歴史の通りに動いた…？
私が、壊れる…？
「気付いてないかも知れないが主はあそこへ行くと力が入って顔色も悪い。
きっと、怖かったんだろう？あいつらに会うのが」
「私、怖かったの…？皆に、会うのが」
「本当は言うつもりじゃなかったんだけどなぁ…」
怖かったのだろうか、皆に会うのが
俯くとサラサラと髪が視界に映り込む
真っ白な、銀糸のような髪
毛先は黒だけど、綺麗な色だと自負している
目は水晶のような、不思議な輝きの薄い水色
これは、私の色
私だけの色
前は何色だっけ
もう……忘れ…て…
「可哀想に、泣いて疲れたのか？はっはは……やっぱり欲しいなぁ」
「なぁ…
A？」
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イッヌの毛 - あの苗字が十六夜！作者さん東方好きなんですか？ (2020年10月7日 19時) (
レス) id: e2d97a71dd (このIDを非表示/違反報告)
愛桜(プロフ) - お疲れ様です！暴かれし麗しの花 伍のVIPは、MVPでは無いでしょうか！意図的だったらすいません！ (2020年9月29日 16時) (レス) id: 7f287eacb1 (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - この作品神だと思います！頑張って下さい！もう更新まだかまだかと待ち構えてます！もう好き← (2020年9月10日 20時) (レス) id: ee2ee390ab (このIDを非表示/違反報告)
みかん - なんだ、神作品かよ崇めるわ← (2020年9月10日 6時) (レス) id: 186b49f139 (このIDを非表示/違反報告)
紅しょうが - 刀剣乱舞とヒロアカのクロスオーバー！私得すぎて泣きました(笑)ヒロアカキャラがどう絡んでくるのか楽しみです！四神の設定カッコイイですね好き← (2020年9月6日 17時) (レス) id: 01ef15654f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：(*´ω｀*) | 作成日時：2020年9月6日 16時
