女嫌いのあなたに恋をしましたpart4【雪村豹牙】 (ページ13)

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♯121話ページ13

鍛治「離せッ……よ…！」

鍛治が豹牙の手を振り解こうとしたが豹牙がそれを許さない

雪村「質問に答えろ」

鍛治「ウザいんだよ…っ！そういうの…っ。先輩だかなんだか知らないけどさっ…！

俺に突っかかってくるなよ…！」

貴方「確かに、私達はあんたの先輩だよ。けど…、チームメイトでもあるじゃん」

鍛治「チームとかいらない…！俺はサッカーするために来たんだ！

仲良しごっこなんて…」

貴方「鍛治は、ポジションMFだっけ？」

唐突な質問に鍛治はキョトンとした

鍛治「そう……だけど」

貴方「あんた1人で点を取れる？ゴールを守れる？」

鍛治「……出来る…」

貴方「出来ないよ。今のあんたには、ボールをキープするだけで精一杯だよ」

鍛治「う、うるさい…。お前に何が分かるんだよ！俺より下手なくせに！」

貴方「そうだね。確かにあんたより下手かもしれない。

けど＿＿チームメイトが居ればあんたにくらい勝てる」

少しだけど、鍛治の考えが分かるんだ

だって＿＿＿昔の私そっくりだから……

貴方「FWが居るから点が取れる。MFが居るからボールが繋げる。

DFが居るからボールを奪える。GKが居るからゴールを守れる。

サッカーは1人じゃ出来ないの。11人居るからこそ強いんだよ」

鍛治「……お前、裕也さんに似ててムカつく……」

ム、ムカつく…！？

鍛治「けど、部活には行ってあげてもいいよ」

雪村「上からだな……」

鍛治「俺と張り合えるくらい上手くなってよ。“先輩”」

貴方「…っ。やってやろうじゃん」

フッと微笑んで鍛治は部活に戻って行った