浪川君の彼女はあの○○の妹。Returns！【浪川蓮助】 (ページ7)

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６．嫉妬ページ7

湾田side

色々とヤバイ事になった気がする

いつも喧嘩なんかしなくて相思相愛だった浪川達が別れてしまった

確かに、俺らも瞬木の事を好きではないが、浪川ほどではない

だからと言って浪川を責めることも出来ない

浪川の注意は正しい物だからだ

湾田「俺、浪川んとこ行ってくるわ。そっちは頼む」

彩香「うん。分かった」

俺は浪川が居そうな場所を探し回った

屋上、裏庭、部室＿＿＿

だが、どこにも浪川は居なかった

湾田「あと、居そうな所と言えば……」

俺は学校に面している海に向かって走った

いや、海というより船と言った方がいいか

予想通り、浪川は船の先端に立っていた

俺らサッカー部は悩みがあったら屋上に行っているが

浪川だけは船に向かっている

湾田「なーみかわ」

浪川「……何だよ…」

湾田「いや、てっきり泣いてるのかと思って」

浪川「泣くわけねぇだろ。あれはAの自業自得だ」

ふいっと顔を背けて、また海を見つめる

湾田「嫉妬…だろ？」

浪川の肩がピクリと揺れる

湾田「確かにさぁ、Aが瞬木の肩持ったのは俺らもビビったけどさ、

それでもちょっと言い過ぎだと思うぜー？」

浪川「………悪い、一人にさせてくれ」

とだけ言うと浪川は何処かに去って行った