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自分でも、寝てたのか寝てないのかわからない。
ただ、ホットミルクの入ったマグカップを持ったまま、
ぼんやりと、昔の記憶をたどっていた。
あの日、あの時の会話は、どうやって返すのが正しかったんだろうか。
どういう顔をしとけば良かったんだろうか。
別に大したことでもない、日常のささいな会話の中に、
たくさんの生きづらさを感じてしまう。
気がつくと、大学で友達ができないまま、
2年目の夏を迎えていた。
ふとドアが開く。
『...マスター、おはようございます。』
寝起きのマスターは、目が開いてるのかどうかすらわからない。
時計は4時を指していた。
「おはよーさん」
マスターの視線の先にいる彼は、
いつの間にかマグカップを置いて、また眠っていた。
隣で眠っている彼を見て、相変わらず綺麗な顔やなあ、とふと見入ってしまった私は、
多分そこらへんの浮かれてる女子大生よりも随分タチが悪い。
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もんきー(プロフ) - ぱちさん» ありがとうございます♪これからもがんばります(*´-`) (2019年9月9日 12時) (レス) id: 4eaf4f2a0b (このIDを非表示/違反報告)
ぱち(プロフ) - 誠也ああああ( ; ; )出てきたああああ!!って喜んだ末澤担です。すごい惹きこまれる作品です!これからも応援しています♪ (2019年9月8日 9時) (レス) id: ac613d93b7 (このIDを非表示/違反報告)
もんきー(プロフ) - しげつぐ。さん» ありがとうございます!喜んでいただき光栄です。また更新するので、ぜひまた読んでください! (2019年8月21日 14時) (レス) id: 4eaf4f2a0b (このIDを非表示/違反報告)
しげつぐ。 - 大晴くんのお話嬉しいです!これからも更新頑張ってください!また、見ます! (2019年8月21日 0時) (レス) id: 693825418e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もんきー | 作成日時:2019年8月11日 17時