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目を覚ますと、朝の10時を少しすぎた頃だった。
彼はすでに起きており、せかせかと準備をしている。
「Aちゃん、おはよう。」
彼が朝ごはんを用意しながら、振り向いて、そう言った。
「今日はな、Aちゃんに。お弁当作ってみてん。」
『......は、ほんまに？』
彼がそんなに朝早くから起きてくれているなんて。
あぁ、私は幸せ者だなぁ、と、しみじみ感じる。
朝ごはんに作ってくれたのは、サラダと目玉焼きと、ソーセージと食パンがプレートにのった、少し洒落たもので。
朝ごはんと一緒に、と珈琲を入れてくれている彼の姿をぼんやりと眺めながら、
ブランケットから彼の匂いや温もりを、感じ取っていた。
特に特別なことを喋るわけでもない。
だけど、そんな空間が、心地いい。
でも、ちょっとだけ視界に入る、
彼の少し大きめに膨らんだ、最初は持っていなかったリュックサックが、部屋の片隅におかれているのを、
朝ごはんを食べながら、どうしても気になってしまって。
すごく清々しい朝の空気の中に、ちょっぴりとさみしくて、甘酸っぱい不協和音。
今日の授業は５限だけだからと、ゆっくりと準備をしていると、
「...じゃあ、Aちゃん、
俺、そろそろだから、」
と、いつの間にかリュックサックを背負った彼が、
私の隣に立っていた。
『......うん、そっか。』
自分でもわからないくらい、落ち着いて返事はできたけど、
胸に引っかかる、ほんの少しのもやもや。
結局消せないまま、送り出すことになってしまった。
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もんきー(プロフ) - ぱちさん» ありがとうございます♪これからもがんばります(*´-`) (2019年9月9日 12時) (
レス) id: 4eaf4f2a0b (このIDを非表示/違反報告)
ぱち(プロフ) - 誠也ああああ（ ; ; ）出てきたああああ！！って喜んだ末澤担です。すごい惹きこまれる作品です！これからも応援しています♪ (2019年9月8日 9時) (レス) id: ac613d93b7 (このIDを非表示/違反報告)
もんきー(プロフ) - しげつぐ。さん» ありがとうございます！喜んでいただき光栄です。また更新するので、ぜひまた読んでください！ (2019年8月21日 14時) (レス) id: 4eaf4f2a0b (このIDを非表示/違反報告)
しげつぐ。 - 大晴くんのお話嬉しいです！これからも更新頑張ってください！また、見ます！ (2019年8月21日 0時) (レス) id: 693825418e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もんきー | 作成日時：2019年8月11日 17時
