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しばらくして、カレーを食べ終わると、
「んじゃー、俺そろそろかえるわ。」
と、誠也くんが席を立った。
『え.....、いいんですか、大晴くんのこと。』
「いいって、なんが?」
『結局、誠也くんにとって、進展ないじゃないですか。
探してたんですよね?』
『あぁーー....、まぁ、せやなぁ....、』
喫茶店の扉を開けた誠也くんは、ジーパンのポケットに両手を入れながら、大きく深呼吸する。
そのあと、くるっと私の方に振り向くと、
その視線は、マスターの寝室等のある奥の部屋の方をとらえていた。
「...まぁ正直、こーいう世界やから、
いい加減はよ戻ってこいよって思うけどなぁ、」
誠也くんの声は、明らかに奥の部屋に向けられて、放たれている。
私はまだ、奥の部屋になにがあるのか、誰がいるのか知らない。
「今が踏ん張り時やってみんな言うけど、まじでほんまその通りや思うし、
やってもう3週間やで?
そろそろスタッフさんに言い訳できんくなってきたんやって。
...まぁどーせネットも見てないんやろーけど、
そろそろネットニュースにもなってきてんねんけどなぁ。」
誠也くんはますます語気を強める。
「お前がおらんと、俺らまじで進まれへんねんって。
なぁ大晴、そろそろ戻って来てくれへんか。
そこに居るんはわかってんねん。」
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もんきー(プロフ) - ぱちさん» ありがとうございます♪これからもがんばります(*´-`) (2019年9月9日 12時) (レス) id: 4eaf4f2a0b (このIDを非表示/違反報告)
ぱち(プロフ) - 誠也ああああ( ; ; )出てきたああああ!!って喜んだ末澤担です。すごい惹きこまれる作品です!これからも応援しています♪ (2019年9月8日 9時) (レス) id: ac613d93b7 (このIDを非表示/違反報告)
もんきー(プロフ) - しげつぐ。さん» ありがとうございます!喜んでいただき光栄です。また更新するので、ぜひまた読んでください! (2019年8月21日 14時) (レス) id: 4eaf4f2a0b (このIDを非表示/違反報告)
しげつぐ。 - 大晴くんのお話嬉しいです!これからも更新頑張ってください!また、見ます! (2019年8月21日 0時) (レス) id: 693825418e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もんきー | 作成日時:2019年8月11日 17時