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いつものソファとは違う、数少ないカウンター席に座る。


部屋の中に入ると律儀にかぶっていたハットを取るところも、
珈琲の入ったマグカップを、両手で大切そうに包んで珈琲を飲むところも、

...でもほんとは、珈琲を飲んでいるふりをして、
周りを見渡して、大晴くんがいないかどうかを確認しているのも、
彼の手にかかれば、全てが美しくなる。





「......こないだ、大晴この近所のスーパー行ってたやろ。

そん時の目撃情報で、あいつの名前があったからさ。」



そう、か。

そんな時もあったか。



もう今となっては、すごく昔の話のように感じた。





「...俺も、あいつのこと、
もっとフォローできたらよかってんけどな...、


なんや、自分のことでいっぱいになってもうて。」




こうなる前に、なんとか手を打てたはずやのになあ、と呟いた彼は、

渋い顔で珈琲を味わっている。





『...そもそもなんで、大晴くんは、ここ来てるんですか。』

言ってから気づくのは、それは過去形に直すべきだということ。




「...逆に、大晴なんも言ってへんかった?」


『...まあ、問いただすのも、あれですし、』




そっかー、まあそうやんな、と呟きながら、彼はまた珈琲を口に含む。




「まあ俺も、その場にいたわけちゃうし、
そんな明確なこと言われへんけど、」

彼は重いまぶたを持ち上げて、ゆっくりと話し始めた。

*→←*



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もんきー(プロフ) - ぱちさん» ありがとうございます♪これからもがんばります(*´-`) (2019年9月9日 12時) (レス) id: 4eaf4f2a0b (このIDを非表示/違反報告)
ぱち(プロフ) - 誠也ああああ( ; ; )出てきたああああ!!って喜んだ末澤担です。すごい惹きこまれる作品です!これからも応援しています♪ (2019年9月8日 9時) (レス) id: ac613d93b7 (このIDを非表示/違反報告)
もんきー(プロフ) - しげつぐ。さん» ありがとうございます!喜んでいただき光栄です。また更新するので、ぜひまた読んでください! (2019年8月21日 14時) (レス) id: 4eaf4f2a0b (このIDを非表示/違反報告)
しげつぐ。 - 大晴くんのお話嬉しいです!これからも更新頑張ってください!また、見ます! (2019年8月21日 0時) (レス) id: 693825418e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もんきー | 作成日時:2019年8月11日 17時

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