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「...え、ちょ、どうしてんなぁ、」
あまりに私がいきなり泣き出すから、読みかけの漫画をおいて傍にきてくれた彼。
そんな彼にお構いなしで、入り口でうずくまって、泣き続ける私。
あぁ、ほんま、みっともない。
罪悪感が増幅する。
そんな私の背中を、彼は膝をついて、力強くさすってくれた。
私は彼のそんな優しさを、跳ね除けなければならないはずなのに、
そうでないと、私の理性が保てないはずなのに、
まんまと彼の優しさに甘えてしまう。
気がつくと彼は隣であぐらをかいていて、
いつの間にか持ってきていた漫画を読みながら、
とん、とん、と一定のリズムで背中を叩いてくれていた。
その頃には私も少し落ち着いていて、彼の手のリズムに合わせて、ゆっくり呼吸できるようになってきていた。
「...ちょっと落ち着いた？」
ちら、と漫画から視線を移した彼が、そう尋ねた。
こくり、と頷くと、彼は漫画を床において立ち上がる。
「んじゃぁなんか淹れたるわ。何がいい？」
『...マスターの珈琲が飲みたい』
「贅沢言うなって。俺が淹れたるから」
ニカッとはにかんだ彼は、ブレンドの豆が入っているビンを取り出し、
慣れた手つきで豆を挽き始める。
いつもはペーパードリップの彼が、マスターにできるだけ近づけるように気を使ってか、
少し面倒くさいネルドリップで淹れてくれているところを、
お菓子を食べるときはいつもこれ、というクッキーを、小皿に出してくれているところを、
私はソファに座って、ぼーっと観察していた。
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もんきー(プロフ) - ぱちさん» ありがとうございます♪これからもがんばります(*´-`) (2019年9月9日 12時) (
レス) id: 4eaf4f2a0b (このIDを非表示/違反報告)
ぱち(プロフ) - 誠也ああああ（ ; ; ）出てきたああああ！！って喜んだ末澤担です。すごい惹きこまれる作品です！これからも応援しています♪ (2019年9月8日 9時) (レス) id: ac613d93b7 (このIDを非表示/違反報告)
もんきー(プロフ) - しげつぐ。さん» ありがとうございます！喜んでいただき光栄です。また更新するので、ぜひまた読んでください！ (2019年8月21日 14時) (レス) id: 4eaf4f2a0b (このIDを非表示/違反報告)
しげつぐ。 - 大晴くんのお話嬉しいです！これからも更新頑張ってください！また、見ます！ (2019年8月21日 0時) (レス) id: 693825418e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もんきー | 作成日時：2019年8月11日 17時
