Prologue1 ページ1
今日は3限終わり。
時計の針は14時半を指している。
1回生の時は、こんなに早く帰れてなんて幸せなんだと思ってたけど、
2回生にもなるとこれが当たり前。
3限終わりの日は、
大体いつもの喫茶店へと足を向ける。
大学からこんなに近くにあるのに、
おしゃれな木の扉でもなく、
小洒落た雑居ビルでもなく、
ただのアパートの1階に、そのお店はあるもんだから、
もちろん大学の人に会うはずもない。
「くさかべコーポ」の看板を横目に、
104の郵便受けの中を確認すると、ガス料金の通知書を発見する。
私は当たり前のようにそれを取り出し、
そのまま階段前の「104」の扉を開ける。
ーーーーーーーーーー
扉を開けると、
珈琲の深い香りと、ほんの少しの油絵の具の匂い。
あくまでもアパートの作りになっているその部屋では、
勝手に靴を脱いで、左側の手前から2番目のドアを開けるのが決まり。
そこ以外の扉は開けちゃいけない。
でも、別に開けたいとも思わない。
ここの常連である限り、そんなことはどうでもいい。
迎え入れる大好きな珈琲と、
大好きなマスターがいるから。
ーーーーーーーーーー
一見さんの登場はちょっと待っててください...。
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もんきー(プロフ) - ぱちさん» ありがとうございます♪これからもがんばります(*´-`) (2019年9月9日 12時) (レス) id: 4eaf4f2a0b (このIDを非表示/違反報告)
ぱち(プロフ) - 誠也ああああ( ; ; )出てきたああああ!!って喜んだ末澤担です。すごい惹きこまれる作品です!これからも応援しています♪ (2019年9月8日 9時) (レス) id: ac613d93b7 (このIDを非表示/違反報告)
もんきー(プロフ) - しげつぐ。さん» ありがとうございます!喜んでいただき光栄です。また更新するので、ぜひまた読んでください! (2019年8月21日 14時) (レス) id: 4eaf4f2a0b (このIDを非表示/違反報告)
しげつぐ。 - 大晴くんのお話嬉しいです!これからも更新頑張ってください!また、見ます! (2019年8月21日 0時) (レス) id: 693825418e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もんきー | 作成日時:2019年8月11日 17時