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「はぁーーーー!!!!!」
私はぼす、とベッドに倒れこむ。
「私だって、鬱くんのこと好きなんだぞぉー…」

私だってワンチャンあると信じたい。けど、彼からただの友人認定をいただいちゃうとどうしようもない。
仕事に打ち込むに連れて抜けてしまったこっちの方言。それは、彼の心地のいい声に乗って私の耳に流れ込む。
「だいせんせ…好きやで…」
私はそこで、襲いくる睡魔に負けてしまった。





彼女の家のシャワーで頭を洗う。シャンプーは彼女の愛用しているもののようで、高校時代から匂いは変わっていない。

今まで付き合ってきた女性。考えてみれば高校の図書館で彼女を見たあの瞬間から、その容姿といい声といい、女の子に彼女の面影を探していたような気がする。
久しぶりに長く続いた女の子に振られた時、瞼の裏にこびりつく幼馴染の彼女に、見放されたような気がした。

ええいどうにでもなれ、という気持ちで訪れた彼女の家。今でもご丁寧に送られてくる年賀状に書かれた住所を頼りに向かった。
どうしても彼女に見放されたくなくて、「ただの友達としか思ってへんから」なんてしょうもないことを言った。

すこし、彼女が寂しそうな顔をしたのは俺の幻覚だと思う。

いつのまにか常備された俺の服、タオル、歯ブラシ。男の匂いひとつしない彼女の部屋。窓際のベッドに横たわる彼女は、顔を赤らめていて…

「ああああぁああああ!!!!!??」
シャワーを冷水にする。
なんやねん、なんやねんなんやねん、俺はDTちゃうぞ!?俺はもうそれはそれはプレイボーイで、エミさんやトン氏とは比べものにならへんくらい女抱いて、グルさんから梅毒ニーチェという称号まで頂いて…

「結局、惚れた女には敵わへんっちゅうことなんやろなぁ」
おかしな妄想してしまうくらいには、




「Aのこと、すきなんやろなぁ…」

求婚する総統と総統秘書(gr)/軍パロ→←親友ちょっと超える一線が越えられない(ut)



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作者名:都 はなれ | 作成日時:2023年4月11日 21時

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