【短編集】短め置き場【d!】 (ページ4)

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「トントンさんは院卒ですっけ？」
「おん、理学部から上がってん」
「さすっがすね、しかも本科も次席卒とかでした？」
「一応な。グルさんはどうやっても抜かせんかってなぁ....マンちゃんは抜けたんやけど」
『へ、そこ同期なん？なんで？みんなアメリカの大学にでも行っとったん？』

話を聞いていてこんがらがってきた。
え、私とトン氏は同い年なのにグルッペンさんやオスマンさんと同級生....?飛び級でもしないと出来なくない？

「あー、ごめん、多分勘違いしとんやろうなぁとは思っててんけど....」
トン氏が申し訳なさそうな顔で見てくる。
「お前、高専から専攻2年でうちに入ったやろ？俺は大学から院に入って入社してん。つまり、」
『2歳....差.........？』
「しかもお前と俺の誕生日考えてみ。更に２つ離れて」
『4歳差.......!?』
「つまり、俺とグルさんとマンちゃん、あとエミさんが同級生で同い年やねん」
『へ、まって、トン氏が4個上.....!?』

確かにそうだ。自分も高専専攻科卒というイレギュラーなのに、何故トン氏が同級生だと思っていたのか。あ、そうだ、確か、

『でもトン氏バリバリの理系で本科5年制の学校だって、』
「あー、俺の大学ちょっと特殊やってん。院で1年間の実習があんねんけど、その扱いが本科からの引き継ぎって形になっててな…。せやから実習込みで本科5年、院が2年」
『そ....そんな......』
「やからまあ、実はさらに1つ離れて5つ違いやねんな、俺達」
『何…だと……⁉︎』

今更ながら恐ろしくなってきた。高専に入学した時の5年生の先輩。その人にタメで絡んで、しかも童貞だとか何だとか弄り倒して、

『キュー....』
「お、おい！？え、大丈夫か！？！？」
「うわぁ、先輩がキャパオーバーや！！」
最後に見たトン氏は、確かに年上の顔をしていた。

消えたい。